カピバラの赤ちゃんすくすく

　蒲郡市竹島水族館のカピバラが、飼育委託先の岡崎市東公園動物園で赤ちゃんを出産した。２匹の赤ちゃんは母親の「そら」（３歳）もとですくすくと育っており、愛くるしい姿が来園者の人気を集めている。
　水族館は今月から年内まで耐震工事のために休館している。カピバラの雄「たいよう」（３歳）とそらは４日から動物園に飼育を委託している。そらは預ける際には妊娠の兆候があり、10月までに出産とみられた。
　赤ちゃんは10日に４匹生まれた。うち２匹は死産となり、２匹はそれぞれ１８２０㌘と１７００㌘だった。
　そらは２度目の出産。昨年12月に産んだが子どもに関心を示さなかったため、水族館の飼育スタッフが人工ほ育を施したものの生後２カ月で死んでいた。今回はしっかりと２匹の授乳などを行っている。
　動物園によると赤ちゃんは雨など天候によってはエサやりの時間以外は室内でそらとともにこもっている。
　水族館の塚本祐輝さんも時間のある限り動物園へ出向いて親子を見に行っている。「赤ちゃんは体重も徐々に増えているほか食欲もある。順調に育ってくれれば」と話している。
　動物園は午前９時から午後４時半まで。入園無料。月曜休園。問い合わせは（０５６４・27・０４５６）へ。
（安藤聡）