イオンモール進出に備え豊川・桜町連区の検討委発足

　豊川市八幡地区のスズキ跡地予定地への大型商業施設・イオンモール進出に備え、地元住民らの意見をまとめて対策などを求める「桜町連区・イオンモール進出予定に伴う特別検討委員会」（鈴川智彦会長）が25日、市役所を訪れ、山脇実市長らに発足のあいさつを行った。　
　検討委は６月、町内会役員や消防団、学校関係者や老人クラブなどの代表者23人で発足。すでに７月と今月９日の２回、会合を開いており、そこで出た意見などを市に伝えた。
　桜町連区長で元市議の鈴川会長は「地元としては施設の出入口がどのあたりになるかなどが気になっている。ある程度の形が見えないと検討するにも難しい」とし、イオンモール側に早期の出店計画提出を働き掛けることを要望。また、敷地内で土壌汚染が判明したスズキについても「一度住民に説明する機会を設けて、きちんとした姿勢を示してほしい」と求め、竹本幸夫副市長がスズキに伝える意向を約束した。
　進出計画地の周囲は農地が広がり、市民病院が新築移転した際には、ダンプカーなどの工事車両が農道に進入するなどの問題が発生。それだけに、町内会長からは「過去の二の舞にならないよう、農道に入らないような対策を考えてほしい」という意見も出た。
　計画地の半径１㌔圏内には桜町小学校があることから、イオンモールが開店すれば来店車両の渋滞や生活道路への進入などが心配される。
（由本裕貴）