PVで全国高校駅伝出場の豊川高男子応援

　「男子第68回・女子第29回全国高校駅伝競走大会」（日本陸上競技連盟など主催）が24日、京都市西京極陸上競技場を発着点に開かれ、４年連続５度目出場の豊川男子は２時間07分30秒で17位だった。６区で鈴木竜太郎さん（１年）が区間２位の走りで追い上げて大健闘。学校や市中央図書館では応援パブリックビューイングが行われた。
　豊川が昨年の27位を上回る好成績を残した。県予選に続き、エース区間の１区に抜擢された柏優吾さん（２年）が30分29秒の走りで17位で２区の岩城亮介さん（２年）にたすきを渡すと、岩城さんが区間３位の力走で14位に押し上げた。
　３、４、５区と苦戦して順位を24位まで落とすが、６区に起用された新城中出身の鈴木竜太郎さんが驚異の走りを見せた。５㌔の道のりで一気に７人抜きを見せ、区間賞の鈴木芽吹さん（佐久長聖）に16秒差に迫る14分36秒の走りで最終ランナーにつないだ。最後は主将の伊藤聡汰さん（３年）が順位をキープし、フィニッシュした。
　学校では応援ＰＶが行われ、運動部や文化部の同級生ら60人が声援を送った。都大路を走った鈴木さん、栁本さんのクラスメートでもあるバスケットボール部の中西忍凰さん（16）は「刺激になる」。ソフトボール部の白井誉人さん（16）と加藤駿一さん（16）も「自分らも負けていられない。全国大会に出たい」と話し、同部マネジャーの定盛琴音さん（16）も「自分たちの走りでベストな結果を残してほしい」と願った。
　また、中央図書館では市が一般向けのＰＶを開催し、市民らが黄色の応援旗を手に熱視線を送った。千葉県から市内に移住してきたばかりの69歳女性は「まだ家にテレビがなく、ここなら見られると聞いて来た。マラソンが好きなので、これからも応援したい」と話した。
　大会では男子は佐久長聖（長野）が２時間２分44秒で９年ぶりに優勝。女子は仙台育英（宮城）が１時間６分35秒で23年ぶりに優勝し、愛知代表の光ケ丘女子（岡崎）は11位だった。
（由本裕貴）