花菜さんの同級生たちが成人式
花菜、みんな笑顔でいるよ-。浜松市の浜名湖で2010(平成22)年6月に起きたボート転覆事故で亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)の同級生たちが7日、新成人として門出を迎えた。
同級生たちは近くの神社で神事と植樹を行った後、母校の市立杉山小学校で式典に臨んだ。
親友で専門学校2年の平松明華さん(20)=同市=が手にした遺影は、小学6年の修学旅行時の花菜さんが笑う。華やかに着飾る同級生たちと同じようにピンク色の髪飾りで遺影を彩った。
式典に登壇した6年1組で担任だった鈴木孝明教諭(35)は「背負った悲しみの分だけ優しい人になってください。そして、忘れないであげてください」と語り掛けた。
成人としての誓いを新たに、風化防止を胸に刻んだ同級生たち。平松さんは「こういう形でも、きょうを迎えられて良かった。パン屋になる夢をかなえたところを花菜には見せたい」と未来を見据えた。
式を後ろから見守った父親の西野友章さん(58)は「成人式が近づくにつれ複雑な思いだったが、晴れ着を着て、希望を持った友人たちを見て、前向きな気持ちになれた。花菜のことを忘れず、あの経験を生かしてほしい」と静かに話した。
(飯塚雪)
花菜、みんな笑顔でいるよ-。浜松市の浜名湖で2010(平成22)年6月に起きたボート転覆事故で亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)の同級生たちが7日、新成人として門出を迎えた。
同級生たちは近くの神社で神事と植樹を行った後、母校の市立杉山小学校で式典に臨んだ。
親友で専門学校2年の平松明華さん(20)=同市=が手にした遺影は、小学6年の修学旅行時の花菜さんが笑う。華やかに着飾る同級生たちと同じようにピンク色の髪飾りで遺影を彩った。
式典に登壇した6年1組で担任だった鈴木孝明教諭(35)は「背負った悲しみの分だけ優しい人になってください。そして、忘れないであげてください」と語り掛けた。
成人としての誓いを新たに、風化防止を胸に刻んだ同級生たち。平松さんは「こういう形でも、きょうを迎えられて良かった。パン屋になる夢をかなえたところを花菜には見せたい」と未来を見据えた。
式を後ろから見守った父親の西野友章さん(58)は「成人式が近づくにつれ複雑な思いだったが、晴れ着を着て、希望を持った友人たちを見て、前向きな気持ちになれた。花菜のことを忘れず、あの経験を生かしてほしい」と静かに話した。
(飯塚雪)