豊橋市の子育て応援企業認定で優秀賞を新設

　豊橋市は子育て応援企業として市内の61社１２９事業所を認定し、31日、特に優れた取り組みの最優秀賞の東三河ヤクルト販売などを表彰した。本年度は創設以来初の更新期を迎え、中小企業対象の優秀賞を新設。市は認定企業の事例を市のホームページなどで幅広く紹介し、子育てしやすいまちづくりを推進する。
　市民や従業員への子育て支援を積極的に進めている企業を募集。申請のあった企業の取り組みについて、子育て家庭にやさしい▽地域の子どもにやさしい▽従業員のワークライフバランス（仕事と生活の調和）にやさしい－の３分野で具体的な取り組みを採点し、事業所単位で認定した。
　２０１４（平成26）年度に創設され、認定期間は３年間。最初の認定から初の更新となり、本年度の認定企業のうち更新が24社86事業所だった。
　女性従業員が多い東三河ヤクルト販売も、子どもの一時預かりサービス、子育て支援に取り組む市民団体支援のための寄付、従業員向けの子育て支援講習の開催など、前回認定時より新たに多くの取り組みを実施。高橋豊彦社長は「企業内保育は30年になり、ノウハウができてきたと思う。有給休暇もしっかり取得するようにしている」と話した。
　更新期を機に、市内に多い中小企業を対象にした優秀賞を設け、制服など衣料品販売のノズエ、化粧品販売代理店のポーラ豊橋みなみグループが受賞した。
　一方、特色のある取り組みの特別賞には、老人保健福祉施設を運営する医療法人尽誠会、食品スーパーのＢＥＧＩＮＮＩＮＧが受賞した。
　表彰式では、金田英樹副市長が各社の代表者に認定書を手渡し「各事業所の特徴、実態に応じ、工夫して実施している。本市の子育て支援のけん引役になってください」と期待を込めてあいさつした。
　市は、子育て応援企業の拡大に向け、認定された企業と取り組みをパネル展、市ホームページで紹介。大学や高校などにもＰＲする。
　本年度を含めた認定企業は、計97社２３１社となった。
（中村晋也）