豊橋で「障害者のための就職面接会」

　1人でも多くの障害者の社会参加を目指して－。県と愛知労働局、ハローワークが主催する「障害者のための就職面接会」が2日、豊橋市花田町のホテルアソシア豊橋で開かれた。会場には三河地区の企業37社がブースを設け、障害のある求職者約100人が目当てのブースで面接に臨んだ。
　愛知県の障害者雇用率は昨年６月１日現在で１・89％で、全国平均１・97％を下回っている。県や愛知労働局などは毎年9月に名古屋と刈谷、2月に名古屋と豊橋で大規模な面接会を開き、障害者雇用の促進を図っている。
　今回は、製造業や金融、福祉などの企業が参加、事務や生産、軽作業、介護補助などの業務に携わる人材を求めた。求職者は精神に障害のある就職経験者をはじめ、身体や知的に障害のある社会人、支援学校などの卒業見込み者で、東三河を中心に遠くは三重県から足を運んだ人もいた。
　ハローワークに登録して求職活動している人が対象で、この日は１社から多い人は4社と面接。求職者はそれぞれ企業ブースで担当者から熱心に話を聞いていた。
　愛知労働局の担当者は「法定雇用率に達成していない企業、達成しているがさらに雇用を考える企業、今年4月に法定雇用率が２・０から２・２％に引き上げられることを見据えた企業などが参加した。少しでも採用に結びつき、雇用率向上につながれば」などと話していた。
（田中博子）