文字の大きさ

豊橋の日本画家・高畑さんが地域文化功労者で表彰

制作中の大作を背に表彰状を披露する高畑さん=豊橋市内の自宅アトリエで
制作中の大作を背に表彰状を披露する高畑さん=豊橋市内の自宅アトリエで

 地域文化の振興に功績があった個人や団体を文部科学大臣が表彰する、文化庁「2016(平成28)年度地域文化功労者」に、豊橋市の日本画家・高畑郁子さん(87)が選ばれた。東京での表彰式を終え、表彰状を手に「真剣勝負の積み重ねだった」と振り返る。
 全国各地域で芸術文化の振興や文化財の保護などへの貢献をたたえるもので、今年は県内で3人(芸術文化2、文化財保護1)が選ばれた。東三河では高畑さん1人で、「長年にわたり日本画家として優れた活動を行い、地域文化の振興に貢献している」ことが認められた。
 高畑さんは独学で日本画を始め、1951(昭和26)年に新制作展に初入選。現在は、新制作協会日本画部の独立でできた創画会の会員として活動する。インドや日本、イスラムなどの宗教に焦点を当てたり、地元の歴史をモチーフにした作品などを手掛けるほか、後進の指導にも尽力。夫で日本画家の故・星野眞吾氏との寄付金で設立された基金で新進作家の発掘・顕彰を目的に、3年に1度開いている「トリエンナーレ豊橋」も来年で第7回を迎える。
 今一番強く思っていることは「日本画の素晴らしさを後世に残すこと」で、自身の作品や技術を次代に引き継ぎたいと言う。後進の育成を「星野の遺志でもあり、自分の生きる目的の一つ」と高畑さん。自身の制作活動については「今後も人の神髄、内面を描くとともに郷土愛も作品にしたい。時代に流されないよう、武骨で足腰のある生活をしていきたい」と力強く語る。
(田中博子)

 地域文化の振興に功績があった個人や団体を文部科学大臣が表彰する、文化庁「2016(平成28)年度地域文化功労者」に、豊橋市の日本画家・高畑郁子さん(87)が選ばれた。東京での表彰式を終え、表彰状を手に「真剣勝負の積み重ねだった」と振り返る。
 全国各地域で芸術文化の振興や文化財の保護などへの貢献をたたえるもので、今年は県内で3人(芸術文化2、文化財保護1)が選ばれた。東三河では高畑さん1人で、「長年にわたり日本画家として優れた活動を行い、地域文化の振興に貢献している」ことが認められた。
 高畑さんは独学で日本画を始め、1951(昭和26)年に新制作展に初入選。現在は、新制作協会日本画部の独立でできた創画会の会員として活動する。インドや日本、イスラムなどの宗教に焦点を当てたり、地元の歴史をモチーフにした作品などを手掛けるほか、後進の指導にも尽力。夫で日本画家の故・星野眞吾氏との寄付金で設立された基金で新進作家の発掘・顕彰を目的に、3年に1度開いている「トリエンナーレ豊橋」も来年で第7回を迎える。
 今一番強く思っていることは「日本画の素晴らしさを後世に残すこと」で、自身の作品や技術を次代に引き継ぎたいと言う。後進の育成を「星野の遺志でもあり、自分の生きる目的の一つ」と高畑さん。自身の制作活動については「今後も人の神髄、内面を描くとともに郷土愛も作品にしたい。時代に流されないよう、武骨で足腰のある生活をしていきたい」と力強く語る。
(田中博子)

制作中の大作を背に表彰状を披露する高畑さん=豊橋市内の自宅アトリエで
制作中の大作を背に表彰状を披露する高畑さん=豊橋市内の自宅アトリエで

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR