豊川で和太鼓演奏ボランティア養成講座

　豊川市は17日、平尾町のゆうあいの里ふれあいセンターで和太鼓演奏ボランティアの養成講座を行った。地元で活動する女性和太鼓チーム「彩華（はな）組」が講師を務め、受講生21人が太鼓打ちに挑戦。高齢者の前で演奏も披露した。
　彩華組のメンバー７人は、子どもから大人までの受講生らにバチの持ち方から太鼓の打ち方、リズムの取り方などを指導。三三七拍子や、設楽町を拠点とする和太鼓集団・志多らの曲目「楽－Ｒａｋｕ－」の演奏の練習に励んだ。
　午後は、近隣にある老人介護施設「平尾荘」に移動し、高齢者約30人を前に練習したばかりの曲目を披露。体の芯（しん）まで響くような太鼓の音がとどろく中、お年寄りはでんでん太鼓を手に一緒にリズムを取り、「楽しかった」と笑顔がはじけていた。
　国府町の国府地区市民館で事務長を務める小林尚男さんは「趣味の活動を中心とした、今回のような催しが地元でもできれば」と話し、蒲郡市豊岡町から参加した小田祥子さんは「同じことに専念できる仲間がいれば、他の人にも楽しみを還元できるんだと感じた」と振り返った。
　週１回、一宮生涯学習会館や豊川小学校で練習している彩華組の間瀬木昭子代表は「皆さんのみこみが早くて前向きにやってくれた。これを機に和太鼓を広めてほしい」と期待した。
（由本裕貴）