豊橋商議所が都市デザイン文化賞を発表

イノチオグループ本社屋と二川幼稚園

　豊橋商工会議所は９日、本年度の都市デザイン文化賞を発表した。農業支援企業のイノチオグループ本社屋（豊橋市向草間町、イノチオホールディングス）と幼保連携型認定こども園二川幼稚園（豊橋市大岩町、学校法人二川学園）で、28日の議員総会で表彰する。
　文化、自然環境などに配慮した店舗や工場、事務所など豊橋地区の建造物が対象で、施主と設計者、施工者を顕彰している。
　イノチオグループの本社屋は「次世代への農業の継承」をテーマにした３階建ての建物。正面は、土の質感を持つレンガブロックを、背後のガラス張りの「カーテンウオール」を透かすように積み上げられ、建物に温かみ、先駆的な印象を与える。
　建物の周辺と屋上には、１００種類以上の多彩な植物を植えている。
　Ｙ’ｓ　ｄｅｓｉｇｎ建築設計室（大阪市中央区）が設計し、山口工務店（伊勢市）が施工した。
　二川幼稚園は、「子どもたちが過ごしやすい環境を」の思いで設計した平屋建て（一部２階建て）。木造が主で、園庭を囲むように園舎を回廊でつないで配置した。庭からは空と北側の山並み、近くにある神社の森だけが見えるようになっている。
　宮里龍治アトリエ（豊橋市）が設計し、花田工務店（同）が施工した。
（中村晋也）