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豊橋の成田記念陽子線センター開院記念式典

導入された陽子線治療装置=成田記念陽子線センターで
導入された陽子線治療装置=成田記念陽子線センターで

 明陽会(成田真理事長)の成田記念陽子線センターの開院記念式典が24日、豊橋市白河町、豊橋駅西口に近い現地で開かれた。がんの放射線治療の一つ、陽子線治療の導入は東海地方の民間で初めて。4月に開設し、診療を開始、10月から治療を始める。
 放射線、外科、化学の3大療法があるがん治療。近年、選択する患者が増えている陽子線は、高い殺傷力で病巣を狙い撃ちでき、患者の腫瘍に合わせて高い精度で照射できる。
 同じ放射線療法のX線は特性上、放射線の通り道にある正常な組織も傷つけてしまうが、陽子線は正常な組織へのダメージを最小限に抑え、病巣に集中的にダメージを与えられ、副作用も軽減できる。
 同センターは、敷地2230平方㍍に建つ診療棟、陽子線棟でなる2階建て延べ2448平方㍍の建物。一昨年4月から建設を進めていた。陽子線治療装置は、世界的にも高いシェアを占めるベルギー製の最新式を導入した。
 式典には、大村秀章知事、佐原光一市長、医学学術交流をしている中国南通市第一人民病院の関係者らも迎えた。成田理事長は「陽子線という言葉を知って10年の年月を経て、導入できたのは皆さんの協力のおかげ。この地域のみならず、広範囲で日本の医療を守りたい」とあいさつした。
 式後、出席者は、1階の治療装置や2階の治療の間にくつろげる空間などを見て回った。
 陽子線治療は1回あたり約30分で、数十回通院するが、現在の生活を保ちながら治療できる。豊橋駅から徒歩数分の立地は、広域からの通院治療も可能にする。胃などの消化器系の治療は難しい。
 費用面でも、小児腫瘍が保険適用だったが、4月からは切除不能の限局性の骨軟部腫瘍や、転移を有するものを除いた前立腺がんなども適用となる。
 陽子線治療は、名古屋市や静岡県長泉町の公立病院で導入されている。
(中村晋也)

 明陽会(成田真理事長)の成田記念陽子線センターの開院記念式典が24日、豊橋市白河町、豊橋駅西口に近い現地で開かれた。がんの放射線治療の一つ、陽子線治療の導入は東海地方の民間で初めて。4月に開設し、診療を開始、10月から治療を始める。
 放射線、外科、化学の3大療法があるがん治療。近年、選択する患者が増えている陽子線は、高い殺傷力で病巣を狙い撃ちでき、患者の腫瘍に合わせて高い精度で照射できる。
 同じ放射線療法のX線は特性上、放射線の通り道にある正常な組織も傷つけてしまうが、陽子線は正常な組織へのダメージを最小限に抑え、病巣に集中的にダメージを与えられ、副作用も軽減できる。
 同センターは、敷地2230平方㍍に建つ診療棟、陽子線棟でなる2階建て延べ2448平方㍍の建物。一昨年4月から建設を進めていた。陽子線治療装置は、世界的にも高いシェアを占めるベルギー製の最新式を導入した。
 式典には、大村秀章知事、佐原光一市長、医学学術交流をしている中国南通市第一人民病院の関係者らも迎えた。成田理事長は「陽子線という言葉を知って10年の年月を経て、導入できたのは皆さんの協力のおかげ。この地域のみならず、広範囲で日本の医療を守りたい」とあいさつした。
 式後、出席者は、1階の治療装置や2階の治療の間にくつろげる空間などを見て回った。
 陽子線治療は1回あたり約30分で、数十回通院するが、現在の生活を保ちながら治療できる。豊橋駅から徒歩数分の立地は、広域からの通院治療も可能にする。胃などの消化器系の治療は難しい。
 費用面でも、小児腫瘍が保険適用だったが、4月からは切除不能の限局性の骨軟部腫瘍や、転移を有するものを除いた前立腺がんなども適用となる。
 陽子線治療は、名古屋市や静岡県長泉町の公立病院で導入されている。
(中村晋也)

導入された陽子線治療装置=成田記念陽子線センターで
導入された陽子線治療装置=成田記念陽子線センターで

カテゴリー:社会・経済

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