東三河へ緊急アピール

交通死亡事故多発警報が発令

　豊橋市で28日に「交通死亡事故多発警報」が発令されたことを受け、29日、この流れが東三河全域に広がらないよう各警察署などが豊橋市役所市民広場に集結し「東三河交通死亡事故抑止緊急アピール」を実施した。６警察署や交通安全協会など関係機関から約１００人とパトカーや白バイなどの車両15台が参加し、交通死亡事故の抑止活動に努めることを誓った。
　東三河ブロックの警察署管内では今年に入って、交通死亡事故６件（豊橋４件、豊川１件、田原１件）が発生。このうち、豊橋署管内では今月22・26・27日の短期間に多米東町、つつじが丘、岩屋町で３人が命を落としている。７日以内に３件の交通死亡事故が発生したのは、２０１４（平成26）年２月以来となる。
　同署の駒木啓司署長は「悪い流れはすぐに近隣へ波及する傾向がある。豊橋はここで交通死亡事故を食い止めて、近隣の市町村はそういう流れが来ないよう食い止めていく活動をお願いしたい」と協力を求めた。
　参加者全員で、車などを運転するときは早めのライト点灯やスピードを抑えること、横断歩道直前での安全確認などの「緊急アピール」を行った。各署員が警察車両による機動広報活動に出発し、交通安全協会のメンバーなどが豊橋市公会堂前で通行車両に啓発活動、交通死亡事故の抑止を呼び掛けた。
　駒木署長は「警察としては取り締まりを中心とした街頭活動を強化し、地域の皆さんには交通安全について考え安全行動に努めていただきたい」と訴えた。
（井嶋義典）