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葛岡さんら「獣医学術学会賞」

獣医学術学会賞を受賞した共同調査研究班の皆さん=(提供)
獣医学術学会賞を受賞した共同調査研究班の皆さん=(提供)

 日本獣医師会の最大の活動、本年度の獣医学術学会で豊橋市食肉衛生検査所の獣医師・葛岡功弥子(くみこ)さん(49)が発表した食肉安全への取り組みが、公衆衛生部門の最優秀賞「獣医学術学会賞」に選ばれ、30日、佐原光一市長に報告した。食肉の流通拠点、第3セクターの東三河食肉流通センター(同市明海町)で、牛枝肉の衛生管理のため、冷却庫内の枝肉の温度を数値で見える化、管理基準を設定し、より安全な温度管理ができるようになった。
 葛岡さんをはじめ、豊橋食肉事業協同組合、同センター、愛知県経済連の6人が1年かけて官民連携で研究を進め、業務に導入した。
 同センターは、畜産が盛んな東三河を主にした牛、豚の枝肉を扱い、牛は年間8000頭を超える。食中毒菌などの細菌増殖を抑えるため、と畜後は速やかに牛枝肉の温度を10度以下まで冷却する必要がある。だが、一頭ずつ枝肉の温度を測定するのは難しいため、従来は経験などを生かして温度をみていた。
 そこで、葛岡さんら共同調査研究班は、冷却庫内で保管する牛枝肉から任意で15頭を抽出し、冷却開始からの枝肉の温度変化を計測。庫内の温度変化との相関を解析し、枝肉の温度を推計できる統計モデル式を構築し、庫内の温度管理表も作った。
 最も劣悪な条件を想定してつくり出しており、牛枝肉の温度は北米や欧州の基準もクリアできるという。
 学会では「牛枝肉の冷却工程における管理基準(CL)の設定-冷却曲線と多変量解析」を演題に発表した。
 2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、国は国際標準の衛生管理方法HACCP(ハサップ)の導入を推進しており、食肉も外国規格に合った一層安全な供給が求められている。
 葛岡さん以外の共同調査研究班は次の皆さん。
 北山信二(豊橋食肉事業協同組合)河辺純平(東三河食肉流通センター)山本浩之(愛知県経済連畜産部東三河食肉市場)松井伸道(同経済連食肉部豊橋営業所)山内俊平(豊橋市食肉衛生検査所)
(中村晋也)

 日本獣医師会の最大の活動、本年度の獣医学術学会で豊橋市食肉衛生検査所の獣医師・葛岡功弥子(くみこ)さん(49)が発表した食肉安全への取り組みが、公衆衛生部門の最優秀賞「獣医学術学会賞」に選ばれ、30日、佐原光一市長に報告した。食肉の流通拠点、第3セクターの東三河食肉流通センター(同市明海町)で、牛枝肉の衛生管理のため、冷却庫内の枝肉の温度を数値で見える化、管理基準を設定し、より安全な温度管理ができるようになった。
 葛岡さんをはじめ、豊橋食肉事業協同組合、同センター、愛知県経済連の6人が1年かけて官民連携で研究を進め、業務に導入した。
 同センターは、畜産が盛んな東三河を主にした牛、豚の枝肉を扱い、牛は年間8000頭を超える。食中毒菌などの細菌増殖を抑えるため、と畜後は速やかに牛枝肉の温度を10度以下まで冷却する必要がある。だが、一頭ずつ枝肉の温度を測定するのは難しいため、従来は経験などを生かして温度をみていた。
 そこで、葛岡さんら共同調査研究班は、冷却庫内で保管する牛枝肉から任意で15頭を抽出し、冷却開始からの枝肉の温度変化を計測。庫内の温度変化との相関を解析し、枝肉の温度を推計できる統計モデル式を構築し、庫内の温度管理表も作った。
 最も劣悪な条件を想定してつくり出しており、牛枝肉の温度は北米や欧州の基準もクリアできるという。
 学会では「牛枝肉の冷却工程における管理基準(CL)の設定-冷却曲線と多変量解析」を演題に発表した。
 2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、国は国際標準の衛生管理方法HACCP(ハサップ)の導入を推進しており、食肉も外国規格に合った一層安全な供給が求められている。
 葛岡さん以外の共同調査研究班は次の皆さん。
 北山信二(豊橋食肉事業協同組合)河辺純平(東三河食肉流通センター)山本浩之(愛知県経済連畜産部東三河食肉市場)松井伸道(同経済連食肉部豊橋営業所)山内俊平(豊橋市食肉衛生検査所)
(中村晋也)

獣医学術学会賞を受賞した共同調査研究班の皆さん=(提供)
獣医学術学会賞を受賞した共同調査研究班の皆さん=(提供)

カテゴリー:社会・経済

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