介護保険関係事業者等連絡会が全体会

豊橋で水野氏迎え講演

　豊橋市介護保険関係事業者等連絡会（５００事業所）による今年度の第１回全体会が２４日、同市公会堂で開かれた。現場職員や施設管理者ら関係者３１７人が講演を聴いたほか、市の介護保険関連事業の概要について説明を受けた。
　連絡会は豊橋をサービス提供区域とする介護保険事業所や医療・保健・行政関係者らで構成。上質の介護サービス提供を図るため、全体会や研修会などを実施している。
　この日は昨年度の事業・決算報告の後、名古屋大学総長補佐の水野正明氏（名古屋大学医学部付属病院教授）を講師に「超高齢社会と介護問題を考える～２０６０年問題からみえる介護業界の課題と期待」と題した講演を聴いた。
　講演では今後の高齢化の加速や、高齢者と介護者の関係の推移、介護予防や認知症予防の重要性、地域包括ケアの今後の課題などを説明。高齢者が“ずーっと元気でいるためのつぼ”を順に紹介し、「正しい知識、正しい発信が大切。皆さんは患者や施設利用者の状態を見極め、ピンポイントでサービスを提供することが必要」などと説いた。参加者は熱心に耳を傾けていた。
　講演後は豊橋市職員による「避難行動要支援者の登録」「豊橋市介護保険事業等の概要」などの説明が行われた。
（田中博子）