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春の褒章

緑綬褒状 レディースレクわたぼうし
緑綬褒状 レディースレクわたぼうし
藍綬褒章 大塚昌明さん
藍綬褒章 大塚昌明さん
藍綬褒章 山口正美さん
藍綬褒章 山口正美さん

 政府は、28日付で今春の褒章受章者を発表した。発令は29日。県内は37人(女性7人)と3団体が受章した。
 内訳は緑綬褒状3団体、黄綬褒章13人、藍綬褒章24人(女性7人)。
 東三河からは1団体と5人が受章した。地域交流支援活動奉仕団体「レディースレクわたぼうし」(豊橋市)が社会奉仕活動の功績で緑綬褒状、順明会理事長の大塚昌明さん(82)=豊橋市南大清水町=が公衆の利益を興すなどで尽力した藍綬褒章の栄誉に輝いた。
 他の東三河の受章者は次の皆さん。
 【黄綬褒章】業務精励(金属工作機械組立工・卓越技能)=豊橋市嵩山町、東海理化電機製作所設備工機部長・太田雅也(58)▽同(旋盤工・卓越技能)=豊川市美園3、デンソー技研センターデンソー工業学園技能研修室勤務の中西幸則(60)
 【藍綬褒章】更生保護功績=豊橋市平川本町、保護司・岩瀨和子(76)▽同=豊川市宿町、保護司・山口正美(76)

受章者「喜びの声」

緑綬褒状 レディースレクわたぼうし

 「とても驚き感謝し、喜んでいる。ボランティアの感覚は無く、自分たちも楽しみながら活動してきた。皆の笑顔で健康にさせてもらった」と喜びを語る。
 1984年度に開かれた豊橋市の「婦人レクリエーション教室」修了者ら20人で立ち上げた女性の会で、風に舞うタンポポの綿毛のように、レクリエーションの楽しさや笑顔をいろいろな場所に届けたいと命名。現在は豊橋、豊川、田原に住む28人が所属する。
 教室の講師だった阿部弘子さん(現顧問)を中心に、青少年センターでの例会で勉強を重ね、同センター「四季のつどい」の企画運営、レクリエーション協会や豊橋市社協の関連行事、豊橋善意銀行の善意フェスティバルなどに参加。ゲームやクラフト、軽スポーツなど、知恵を絞り工夫を凝らしたレクリエーションで各種催しに携わり、多くの人を楽しませてきた。
 阿部さんらは「対象者の笑顔が私たちの笑顔の源。30余年の活動で心からそう思う」と語る。

藍綬褒章 大塚昌明さん(82)

 「最初は『まさか嘘でしょう』と思ったが、ありがたいです」と受章の喜びを語る。
 家業の武蔵精密工業などを経て、2002(平成14)年に社会福祉士資格を取得して社会福祉法人順明会を設立。特養老人ホームやデイサービスセンターなどを運営する。
 高齢者介護では、集団的ケアから個人を尊重した個別的ケアに先駆的に取り組んだ。そのための職員研修・人材育成に力を注いだ。高齢者雇用やキャリア支援に関する厚生労働大臣賞も受賞。介護技術向上のため、IT化も積極的に進めた。
 利用者への接遇を重視し、参加型の「楽しさ」も追求する。「『生きてよかった』と毎日そう思ってもらいたい」。
 「忘己利他(もうこりた)」を座右の銘とし、高齢者福祉に向き合う。国家財政を考えたら、決して明るい業種ではないが、介護のプロとしてまい進する。今は、高齢者の健康増進や病気予防に対する準備を試行錯誤しながら進めている。

藍綬褒章 山口正美さん(76)

 豊川市内の農家で6人兄弟の長男として生まれた。愛知県追進農場(現県立農業大学校)を卒業後、家業を継ぎ、長年、スイカ、キャベツ、白菜、大根などを作ってきた。1998(平成10年)に旧小坂井町議となり、1期務める間に保護司に推され、20年が過ぎた。
 保護司として地域に貢献してきた山口さんの元には、保護観察中の暴走族の少年を皮切りに、さまざな少年が訪れる。少年の中には、訪問時間が守れなかったり、仕事が続かなかったりした子もいたが、「心が通じるように気持ちを込めて接してきたつもり」と振り返る。
 年4回の監察所の研修を受けるほか、愛育会や青少年健全育成会と合同であいさつ運動なども実施していて、明るい地域づくりに尽くす。
 自身は7人の孫に恵まれ、感謝の気持ちがあふれる。「われながら長く保護司を続けてきたと思う。これからは健康のために畑を続け、元気で過ごしていきたい」と人懐っこい笑顔を見せた。

 政府は、28日付で今春の褒章受章者を発表した。発令は29日。県内は37人(女性7人)と3団体が受章した。
 内訳は緑綬褒状3団体、黄綬褒章13人、藍綬褒章24人(女性7人)。
 東三河からは1団体と5人が受章した。地域交流支援活動奉仕団体「レディースレクわたぼうし」(豊橋市)が社会奉仕活動の功績で緑綬褒状、順明会理事長の大塚昌明さん(82)=豊橋市南大清水町=が公衆の利益を興すなどで尽力した藍綬褒章の栄誉に輝いた。
 他の東三河の受章者は次の皆さん。
 【黄綬褒章】業務精励(金属工作機械組立工・卓越技能)=豊橋市嵩山町、東海理化電機製作所設備工機部長・太田雅也(58)▽同(旋盤工・卓越技能)=豊川市美園3、デンソー技研センターデンソー工業学園技能研修室勤務の中西幸則(60)
 【藍綬褒章】更生保護功績=豊橋市平川本町、保護司・岩瀨和子(76)▽同=豊川市宿町、保護司・山口正美(76)

受章者「喜びの声」

緑綬褒状 レディースレクわたぼうし

 「とても驚き感謝し、喜んでいる。ボランティアの感覚は無く、自分たちも楽しみながら活動してきた。皆の笑顔で健康にさせてもらった」と喜びを語る。
 1984年度に開かれた豊橋市の「婦人レクリエーション教室」修了者ら20人で立ち上げた女性の会で、風に舞うタンポポの綿毛のように、レクリエーションの楽しさや笑顔をいろいろな場所に届けたいと命名。現在は豊橋、豊川、田原に住む28人が所属する。
 教室の講師だった阿部弘子さん(現顧問)を中心に、青少年センターでの例会で勉強を重ね、同センター「四季のつどい」の企画運営、レクリエーション協会や豊橋市社協の関連行事、豊橋善意銀行の善意フェスティバルなどに参加。ゲームやクラフト、軽スポーツなど、知恵を絞り工夫を凝らしたレクリエーションで各種催しに携わり、多くの人を楽しませてきた。
 阿部さんらは「対象者の笑顔が私たちの笑顔の源。30余年の活動で心からそう思う」と語る。

藍綬褒章 大塚昌明さん(82)

 「最初は『まさか嘘でしょう』と思ったが、ありがたいです」と受章の喜びを語る。
 家業の武蔵精密工業などを経て、2002(平成14)年に社会福祉士資格を取得して社会福祉法人順明会を設立。特養老人ホームやデイサービスセンターなどを運営する。
 高齢者介護では、集団的ケアから個人を尊重した個別的ケアに先駆的に取り組んだ。そのための職員研修・人材育成に力を注いだ。高齢者雇用やキャリア支援に関する厚生労働大臣賞も受賞。介護技術向上のため、IT化も積極的に進めた。
 利用者への接遇を重視し、参加型の「楽しさ」も追求する。「『生きてよかった』と毎日そう思ってもらいたい」。
 「忘己利他(もうこりた)」を座右の銘とし、高齢者福祉に向き合う。国家財政を考えたら、決して明るい業種ではないが、介護のプロとしてまい進する。今は、高齢者の健康増進や病気予防に対する準備を試行錯誤しながら進めている。

藍綬褒章 山口正美さん(76)

 豊川市内の農家で6人兄弟の長男として生まれた。愛知県追進農場(現県立農業大学校)を卒業後、家業を継ぎ、長年、スイカ、キャベツ、白菜、大根などを作ってきた。1998(平成10年)に旧小坂井町議となり、1期務める間に保護司に推され、20年が過ぎた。
 保護司として地域に貢献してきた山口さんの元には、保護観察中の暴走族の少年を皮切りに、さまざな少年が訪れる。少年の中には、訪問時間が守れなかったり、仕事が続かなかったりした子もいたが、「心が通じるように気持ちを込めて接してきたつもり」と振り返る。
 年4回の監察所の研修を受けるほか、愛育会や青少年健全育成会と合同であいさつ運動なども実施していて、明るい地域づくりに尽くす。
 自身は7人の孫に恵まれ、感謝の気持ちがあふれる。「われながら長く保護司を続けてきたと思う。これからは健康のために畑を続け、元気で過ごしていきたい」と人懐っこい笑顔を見せた。

緑綬褒状 レディースレクわたぼうし
緑綬褒状 レディースレクわたぼうし
藍綬褒章 大塚昌明さん
藍綬褒章 大塚昌明さん
藍綬褒章 山口正美さん
藍綬褒章 山口正美さん

カテゴリー:社会・経済

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