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レプリカでインカクジラ化石頭骨の一部復元

レプリカで復元されたインカクジラの頭骨(上)とクリアファイルを手にするスタッフ=蒲郡市生命の海科学館で
レプリカで復元されたインカクジラの頭骨(上)とクリアファイルを手にするスタッフ=蒲郡市生命の海科学館で

 蒲郡市生命の海科学館で常設展示されているインカクジラ化石の頭骨の一部がレプリカで復元された。同化石は国立科学博物館の研究によって2016年に新種と認定され、その際、下あご部分を除く頭骨が調査に使われていた。実物は館内で収蔵している。
 同科学館で展示しているインカクジラ化石は1990(平成2)年に南米ペルーで発見され、蒲郡市が98年8月に約5400万円で購入。地層から約800万年前のもので、全長9㍍ほど。99年7月の開館以来、1階の出入り口近くで展示されている。
 インカクジラは国立科学博物館の甲能直樹博士らのグループが2015年6月に調査してまとめた研究論文が翌16年10月5日にイギリスの英国王立協会が刊行する学術誌に記載。新属新種の「インカクジラ」と認定、命名された。また生命の海科学館の標本は世界に1つしかないホロタイプ標本(種の記載に際して基準となる標本)に指定された。
 頭骨は種を決める重要な形と質の一つで、インカクジラの頭骨はあご骨後端の幅が狭いという特徴があるほか、側頭部後側の鱗状になっている骨の形が独特という。
 レプリカは上あごから後頭部まで長さ2・5㍍で復元。同科学館では展示、国立科学博物館では研究としてそれぞれ用いられる。
 同科学館では関連グッズとしてインカクジラのクリアファイルを作り、販売を始めた。
 山中敦子館長は「新しいクジラとして認めらたインカクジラの姿を見てください」と話している。
(安藤聡)

 蒲郡市生命の海科学館で常設展示されているインカクジラ化石の頭骨の一部がレプリカで復元された。同化石は国立科学博物館の研究によって2016年に新種と認定され、その際、下あご部分を除く頭骨が調査に使われていた。実物は館内で収蔵している。
 同科学館で展示しているインカクジラ化石は1990(平成2)年に南米ペルーで発見され、蒲郡市が98年8月に約5400万円で購入。地層から約800万年前のもので、全長9㍍ほど。99年7月の開館以来、1階の出入り口近くで展示されている。
 インカクジラは国立科学博物館の甲能直樹博士らのグループが2015年6月に調査してまとめた研究論文が翌16年10月5日にイギリスの英国王立協会が刊行する学術誌に記載。新属新種の「インカクジラ」と認定、命名された。また生命の海科学館の標本は世界に1つしかないホロタイプ標本(種の記載に際して基準となる標本)に指定された。
 頭骨は種を決める重要な形と質の一つで、インカクジラの頭骨はあご骨後端の幅が狭いという特徴があるほか、側頭部後側の鱗状になっている骨の形が独特という。
 レプリカは上あごから後頭部まで長さ2・5㍍で復元。同科学館では展示、国立科学博物館では研究としてそれぞれ用いられる。
 同科学館では関連グッズとしてインカクジラのクリアファイルを作り、販売を始めた。
 山中敦子館長は「新しいクジラとして認めらたインカクジラの姿を見てください」と話している。
(安藤聡)

レプリカで復元されたインカクジラの頭骨(上)とクリアファイルを手にするスタッフ=蒲郡市生命の海科学館で
レプリカで復元されたインカクジラの頭骨(上)とクリアファイルを手にするスタッフ=蒲郡市生命の海科学館で

カテゴリー:社会・経済

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