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豊橋市公共施設のブロック塀 13施設で倒壊の恐れ

危険性が確認された五並中学校北側の塀=豊橋市細谷町で
危険性が確認された五並中学校北側の塀=豊橋市細谷町で

 大阪北部で起きた震度6弱の地震で小学生らが倒壊したブロック塀の下敷きとなり死亡したことを受け、市内公共施設の安全点検を実施していた豊橋市は25日、市立五並、羽田、南部の3中学校を含む13施設で倒壊の危険性を確認したと発表した。南海トラフ地震の発生が懸念されることなどから、市は早期の改修や修繕、対策を講じる。
 市によると、12施設で建築基準法に不適合、1施設で適合しない可能性があるブロック塀があった。
 このうち、五並中では、国道42号沿いの北側ブロック塀が30㍍にわたり、建築基準法で定めている高さ(2・2㍍以下)を0・4㍍上回る2・6㍍だった。通学路に面しており、現在、一部の生徒は東側の門から出入りしている。市教育委員会によると、塀は同法が改正された1981(昭和56)年よりも前に設置されており、旧基準では満たしていたという。今週中にも塀を撤去する方針。
 一方、羽田、南部の両中学は、高さ1・2㍍を超える場合の直角に取り付ける「控え壁」について一部の間隔が長くなっており、補強を予定している。
 また、児童の通学路になっている幸、二川両校区市民館でも控え壁がないことを確認。このほか、豊橋競輪場西側の塀は高さが3・4㍍あり、1・2㍍も高い上、控え壁もないなど、危険性が判明した。
 市側は「認識不足で、これだけの数が出てくるとは思っていなかった」と話した。
 調査は地震が発生した18日から22日まで実施。市内の小・中学校や公立の保育所、児童クラブ、地区・校区市民館、福祉・体育・文化施設など338施設の塀を、市職員、教員らが傾き具合や破損状況などを調べた。公園398カ所と小中学校の通学路、道路の狭い地区などを引き続き調査している。
 危険性が確認された施設は次の通り。
 学校=五並中、羽田中、南部中▽市民館=二川校区、幸校区▽体育=二川地区体育館、幸スポーツ広場▽福祉=八町地域福祉センター、更生保護会館、斎場▽教育=西部調理場▽その他=豊橋競輪場、病院公舎・寮
(飯塚雪)

 大阪北部で起きた震度6弱の地震で小学生らが倒壊したブロック塀の下敷きとなり死亡したことを受け、市内公共施設の安全点検を実施していた豊橋市は25日、市立五並、羽田、南部の3中学校を含む13施設で倒壊の危険性を確認したと発表した。南海トラフ地震の発生が懸念されることなどから、市は早期の改修や修繕、対策を講じる。
 市によると、12施設で建築基準法に不適合、1施設で適合しない可能性があるブロック塀があった。
 このうち、五並中では、国道42号沿いの北側ブロック塀が30㍍にわたり、建築基準法で定めている高さ(2・2㍍以下)を0・4㍍上回る2・6㍍だった。通学路に面しており、現在、一部の生徒は東側の門から出入りしている。市教育委員会によると、塀は同法が改正された1981(昭和56)年よりも前に設置されており、旧基準では満たしていたという。今週中にも塀を撤去する方針。
 一方、羽田、南部の両中学は、高さ1・2㍍を超える場合の直角に取り付ける「控え壁」について一部の間隔が長くなっており、補強を予定している。
 また、児童の通学路になっている幸、二川両校区市民館でも控え壁がないことを確認。このほか、豊橋競輪場西側の塀は高さが3・4㍍あり、1・2㍍も高い上、控え壁もないなど、危険性が判明した。
 市側は「認識不足で、これだけの数が出てくるとは思っていなかった」と話した。
 調査は地震が発生した18日から22日まで実施。市内の小・中学校や公立の保育所、児童クラブ、地区・校区市民館、福祉・体育・文化施設など338施設の塀を、市職員、教員らが傾き具合や破損状況などを調べた。公園398カ所と小中学校の通学路、道路の狭い地区などを引き続き調査している。
 危険性が確認された施設は次の通り。
 学校=五並中、羽田中、南部中▽市民館=二川校区、幸校区▽体育=二川地区体育館、幸スポーツ広場▽福祉=八町地域福祉センター、更生保護会館、斎場▽教育=西部調理場▽その他=豊橋競輪場、病院公舎・寮
(飯塚雪)

危険性が確認された五並中学校北側の塀=豊橋市細谷町で
危険性が確認された五並中学校北側の塀=豊橋市細谷町で

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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