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認知症ドライバーの事故防止を考える

72人が参加し、認知症高齢者の運転問題について考えた研究会=豊橋市つつじが丘地域福祉センターで
72人が参加し、認知症高齢者の運転問題について考えた研究会=豊橋市つつじが丘地域福祉センターで

 認知症ドライバーの事故防止について考えようと、豊橋市つつじが丘地域福祉センターで5日、認知症連携推進研修会「認知症高齢者の運転問題を考える」が開かれた。行政やケアマネジャー、医療機関の相談員、看護師ら72人が参加、高齢者運転の現状について知識を深め、意見を交わした。
 同市や同市社協、認知症疾患医療センター松崎病院豊橋こころのケアセンター主催。推進研修会は、認知症の人と家族が地域で暮らしていくため、認知症の進行に合わせた支援ができるよう医療と介護が情報共有や連携強化を図る試みで、市役所や認知症地域支援推進員、市内認知症専門医療機関などの参加で昨年度から実施。昨年度は「ケアマネ茶話会」として認知症の人が在宅で穏やかに暮らすことをテーマに情報・意見交換を行い、その中で課題に上った認知症運転者を今年度の研修テーマに据えた。
 この日は1部で講演、2部でグループワークを実施。はじめに豊橋警察署交通課総務係の近藤之哉警部補が「道路交通法を踏まえた高齢者運転の実情」と題し、交通事故についてや、昨年3月に施行された75歳以上のドライバーに対する一定の違反行為時の臨時認知機能検査などを新設した改正道路交通法について説明。認知症の恐れがあると判定された人に対する臨時適性検査や免許証の自主返納、運転経歴証明書などについても紹介し、「職場や身近に事故の可能性があるような運転の心配な人がいたら自主返納を勧めてほしい。交通課や交番に通報してくれても」と呼び掛け、警察の対応についても丁寧に説明した。
 続いて豊橋こころのケアセンターの前川樹主任が「運転免許に関わる認知症疾患医療センターの対応」と題し、実例を挙げながら運転免許診断書の記載の流れなどを映像を交えて紹介した。
 グループワークでは「あなたが認知症になって運転を卒業するとき」をテーマに少人数で話し合い。車が日常生活で重要な人もいるため、ただ禁止するのではなく、当事者の立場からその後の日常生活をどう展開していったらよいのか、どうサポートしたら良いかを考える機会とした。参加者からは「移動販売車の普及・活用」「自動運転が進むと良い」「地域との連携で見守り・声かけの実施」「タクシー運賃の割引など助成を求める意見を上げる」などの声が上がった。同研修会は8月9日に大清水地域福祉センター、8月30日にはライフポートとよはしで同じ内容で開催する。
(田中博子)

 認知症ドライバーの事故防止について考えようと、豊橋市つつじが丘地域福祉センターで5日、認知症連携推進研修会「認知症高齢者の運転問題を考える」が開かれた。行政やケアマネジャー、医療機関の相談員、看護師ら72人が参加、高齢者運転の現状について知識を深め、意見を交わした。
 同市や同市社協、認知症疾患医療センター松崎病院豊橋こころのケアセンター主催。推進研修会は、認知症の人と家族が地域で暮らしていくため、認知症の進行に合わせた支援ができるよう医療と介護が情報共有や連携強化を図る試みで、市役所や認知症地域支援推進員、市内認知症専門医療機関などの参加で昨年度から実施。昨年度は「ケアマネ茶話会」として認知症の人が在宅で穏やかに暮らすことをテーマに情報・意見交換を行い、その中で課題に上った認知症運転者を今年度の研修テーマに据えた。
 この日は1部で講演、2部でグループワークを実施。はじめに豊橋警察署交通課総務係の近藤之哉警部補が「道路交通法を踏まえた高齢者運転の実情」と題し、交通事故についてや、昨年3月に施行された75歳以上のドライバーに対する一定の違反行為時の臨時認知機能検査などを新設した改正道路交通法について説明。認知症の恐れがあると判定された人に対する臨時適性検査や免許証の自主返納、運転経歴証明書などについても紹介し、「職場や身近に事故の可能性があるような運転の心配な人がいたら自主返納を勧めてほしい。交通課や交番に通報してくれても」と呼び掛け、警察の対応についても丁寧に説明した。
 続いて豊橋こころのケアセンターの前川樹主任が「運転免許に関わる認知症疾患医療センターの対応」と題し、実例を挙げながら運転免許診断書の記載の流れなどを映像を交えて紹介した。
 グループワークでは「あなたが認知症になって運転を卒業するとき」をテーマに少人数で話し合い。車が日常生活で重要な人もいるため、ただ禁止するのではなく、当事者の立場からその後の日常生活をどう展開していったらよいのか、どうサポートしたら良いかを考える機会とした。参加者からは「移動販売車の普及・活用」「自動運転が進むと良い」「地域との連携で見守り・声かけの実施」「タクシー運賃の割引など助成を求める意見を上げる」などの声が上がった。同研修会は8月9日に大清水地域福祉センター、8月30日にはライフポートとよはしで同じ内容で開催する。
(田中博子)

72人が参加し、認知症高齢者の運転問題について考えた研究会=豊橋市つつじが丘地域福祉センターで
72人が参加し、認知症高齢者の運転問題について考えた研究会=豊橋市つつじが丘地域福祉センターで

カテゴリー:社会・経済

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