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新城の四谷千枚田 明治時代の山崩れ学ぶ

山崩れで被災した場所を説明する高橋さん(右から3人目)=新城市四谷で
山崩れで被災した場所を説明する高橋さん(右から3人目)=新城市四谷で

 新城市鳳来寺小学校の5年生が13日、地元にある棚田「四谷千枚田」を訪れ、同所で明治時代に起きた山崩れについて学んだ。児童たちは被災者の子孫ら3人から当時の状況を聞き取った。
 同学年は四谷千枚田をテーマに総合学習を行っている。田んぼで稲作をするほか、千枚田の歴史を学ぼうと稲作農家らでつくる鞍掛山千枚田保存会(小山舜二会長)に要請して地元住民から聞き取り活動をしている。
 今回は1904(明治37)年7月10日に発生した「大代の山崩れ」を学習することに。小山さんは先祖らが被害にあった高橋庄一(84)、高橋伸治(79)、夏目宏一さん(78)を紹介した。
 山崩れでは死者11人、家屋流失10戸の被害があったという。崩落により、トチノキが倒れて沢の水をせき止められ、その後決壊して鉄砲水となったとされる。
 庄一さんが住んでいた家ではうち5人が亡くなり、先代の庄松さんが生き残った。「昼前に発生し、家にいた人たちが被害に遭った。庄松さんは1人になっても土砂で埋まった田んぼを戻して稲作を続けて大変だったと思う。頭が下がります」と児童たちに伝えた。
 小山さんも「庄一さんは先代の労苦を継ごうと80歳代でも現役農家として活動しているんだよ」と加えた。
 また先祖が造り酒屋だった夏目さんは当時あった酒蔵の跡地や被害に遭わなかった井戸を紹介。「国内でも豪雨災害が起こっているため、対策を考えないとね」と話した。
(安藤聡)

 新城市鳳来寺小学校の5年生が13日、地元にある棚田「四谷千枚田」を訪れ、同所で明治時代に起きた山崩れについて学んだ。児童たちは被災者の子孫ら3人から当時の状況を聞き取った。
 同学年は四谷千枚田をテーマに総合学習を行っている。田んぼで稲作をするほか、千枚田の歴史を学ぼうと稲作農家らでつくる鞍掛山千枚田保存会(小山舜二会長)に要請して地元住民から聞き取り活動をしている。
 今回は1904(明治37)年7月10日に発生した「大代の山崩れ」を学習することに。小山さんは先祖らが被害にあった高橋庄一(84)、高橋伸治(79)、夏目宏一さん(78)を紹介した。
 山崩れでは死者11人、家屋流失10戸の被害があったという。崩落により、トチノキが倒れて沢の水をせき止められ、その後決壊して鉄砲水となったとされる。
 庄一さんが住んでいた家ではうち5人が亡くなり、先代の庄松さんが生き残った。「昼前に発生し、家にいた人たちが被害に遭った。庄松さんは1人になっても土砂で埋まった田んぼを戻して稲作を続けて大変だったと思う。頭が下がります」と児童たちに伝えた。
 小山さんも「庄一さんは先代の労苦を継ごうと80歳代でも現役農家として活動しているんだよ」と加えた。
 また先祖が造り酒屋だった夏目さんは当時あった酒蔵の跡地や被害に遭わなかった井戸を紹介。「国内でも豪雨災害が起こっているため、対策を考えないとね」と話した。
(安藤聡)

山崩れで被災した場所を説明する高橋さん(右から3人目)=新城市四谷で
山崩れで被災した場所を説明する高橋さん(右から3人目)=新城市四谷で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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