海軍工廠空襲から73年目 豊川で平和祈念式典
2500人以上が犠牲となった1945(昭和20)年の豊川海軍工廠(しょう)空襲から73年目を迎えた7日、豊川市平和祈念式典が市文化会館で行われた。遺族や市民、学生ら約750人が参列。山脇実市長は6月9日に開園した豊川海軍工廠平和公園の意義を強調し、改めて平和宣言を誓った。
もっとも爆撃が激しかった午前10時半に合わせて開式。最初に1分間の黙とうが行われ、戦没者を悼んだ。同じ時間には市内全域にサイレンが鳴り響き、市民らも黙とうをささげた。
山脇市長は就任時から公約に掲げていた工廠跡地での平和公園(穂ノ原3)の開園を挙げて「公園を活用した平和学習を進め、悲しい歴史が二度と繰り返されないことを切に願う」「戦争を知らない世代がその歴史を学び、記憶を風化させないよう、戦争による悲劇と平和の尊さを後世に伝える一翼を担っていく」と誓った。
式典では市立西部中学校の生徒180人が、戦争の悲惨さを歌った「消えた八月」と「夏の思い出」を合唱。朗読では、かつて清少納言や松尾芭蕉が夏にちなんだ名句を残したことも踏まえて「夏だけでなく、平和で美しい世界がいつまでも続くよう、人が人を思いやる心や、美しいものを美しいと思える心を大切にしていきたい」と語った。
空襲を体験した平和の語り部や、当時多くの学徒が犠牲となった東三河の学校の校長ら関係者も参列し、献花が行われた。
(由本裕貴)
2500人以上が犠牲となった1945(昭和20)年の豊川海軍工廠(しょう)空襲から73年目を迎えた7日、豊川市平和祈念式典が市文化会館で行われた。遺族や市民、学生ら約750人が参列。山脇実市長は6月9日に開園した豊川海軍工廠平和公園の意義を強調し、改めて平和宣言を誓った。
もっとも爆撃が激しかった午前10時半に合わせて開式。最初に1分間の黙とうが行われ、戦没者を悼んだ。同じ時間には市内全域にサイレンが鳴り響き、市民らも黙とうをささげた。
山脇市長は就任時から公約に掲げていた工廠跡地での平和公園(穂ノ原3)の開園を挙げて「公園を活用した平和学習を進め、悲しい歴史が二度と繰り返されないことを切に願う」「戦争を知らない世代がその歴史を学び、記憶を風化させないよう、戦争による悲劇と平和の尊さを後世に伝える一翼を担っていく」と誓った。
式典では市立西部中学校の生徒180人が、戦争の悲惨さを歌った「消えた八月」と「夏の思い出」を合唱。朗読では、かつて清少納言や松尾芭蕉が夏にちなんだ名句を残したことも踏まえて「夏だけでなく、平和で美しい世界がいつまでも続くよう、人が人を思いやる心や、美しいものを美しいと思える心を大切にしていきたい」と語った。
空襲を体験した平和の語り部や、当時多くの学徒が犠牲となった東三河の学校の校長ら関係者も参列し、献花が行われた。
(由本裕貴)