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またもパワハラで解任

豊川工業高校を指揮していたころの渡辺元監督
豊川工業高校を指揮していたころの渡辺元監督

過去に豊川工業高駅伝部指導した日体大の渡辺監督
 2013(平成25)年に体罰問題で豊川工業高校を退職していた日本体育大学陸上競技部の渡辺正昭・駅伝ブロック監督(55)に、再びパワハラ問題が浮上した。日体大は12日、学内調査の結果パワハラがあったと認定し、渡辺監督を解任することを決定した。
 写真週刊誌による部員へのパワハラ疑惑報道を受けて、大学側は長野県内で合宿中だった渡辺監督に7日から自宅待機を命じ、部活動を統括する学友会によって部員、元部員も含めたヒアリング調査を進めていた。これまでは大学側に具体的なパワハラの訴えはなかったが、今回の学生への聞き取り調査で以前にも訴えがあったことが発覚。暴力行為があったと認定し、倫理委員会による審議の結果、同監督の解任を決めた。
 週刊誌報道によると、渡辺監督は練習についていけなくなった選手に、車から「ひき殺すぞ」などの罵声を浴びせ、脱水症状になった選手を介抱しようとした選手に「余計なことをするな」と蹴飛ばすなどの行為に及んだとされる。
 日体大の具志堅幸司学長は「このような過ちを繰り返さないためにも、学友会でさらなる徹底を求めると共に、本学教職員・学生に対して、継続して暴力行為等(体罰・ハラスメント等不適切な言動)禁止を啓発すべく、その研修に努めます」とコメントした。
 新城市出身の渡辺監督は1993(平成5)年に豊川工業高校に赴任。県教育委員会は調査で2008~2012年度の5年間に体罰が33件あったと発表し、生徒30人が平手打ちなどを受け、うち2人が転校や退学をしていた。
 県教委は渡辺監督に停職4カ月の懲戒処分と1年間の指導の自粛を下したが、部を都大路の常連校に育て上げ、卒業後に箱根駅伝に4年連続で出場した選手を輩出するなどの実績が高く評価され、PTA関係者から指導継続を求める4万通近い署名が集められていた。
 2015(平成27)年から母校でもある日体大の駅伝監督に就任後は、箱根駅伝では3年連続でシード権を獲得。今年1月の箱根駅伝では豊川工業OBの富安央さん、城越勇星さんらを擁して4位だった。
(由本裕貴)

過去に豊川工業高駅伝部指導した日体大の渡辺監督
 2013(平成25)年に体罰問題で豊川工業高校を退職していた日本体育大学陸上競技部の渡辺正昭・駅伝ブロック監督(55)に、再びパワハラ問題が浮上した。日体大は12日、学内調査の結果パワハラがあったと認定し、渡辺監督を解任することを決定した。
 写真週刊誌による部員へのパワハラ疑惑報道を受けて、大学側は長野県内で合宿中だった渡辺監督に7日から自宅待機を命じ、部活動を統括する学友会によって部員、元部員も含めたヒアリング調査を進めていた。これまでは大学側に具体的なパワハラの訴えはなかったが、今回の学生への聞き取り調査で以前にも訴えがあったことが発覚。暴力行為があったと認定し、倫理委員会による審議の結果、同監督の解任を決めた。
 週刊誌報道によると、渡辺監督は練習についていけなくなった選手に、車から「ひき殺すぞ」などの罵声を浴びせ、脱水症状になった選手を介抱しようとした選手に「余計なことをするな」と蹴飛ばすなどの行為に及んだとされる。
 日体大の具志堅幸司学長は「このような過ちを繰り返さないためにも、学友会でさらなる徹底を求めると共に、本学教職員・学生に対して、継続して暴力行為等(体罰・ハラスメント等不適切な言動)禁止を啓発すべく、その研修に努めます」とコメントした。
 新城市出身の渡辺監督は1993(平成5)年に豊川工業高校に赴任。県教育委員会は調査で2008~2012年度の5年間に体罰が33件あったと発表し、生徒30人が平手打ちなどを受け、うち2人が転校や退学をしていた。
 県教委は渡辺監督に停職4カ月の懲戒処分と1年間の指導の自粛を下したが、部を都大路の常連校に育て上げ、卒業後に箱根駅伝に4年連続で出場した選手を輩出するなどの実績が高く評価され、PTA関係者から指導継続を求める4万通近い署名が集められていた。
 2015(平成27)年から母校でもある日体大の駅伝監督に就任後は、箱根駅伝では3年連続でシード権を獲得。今年1月の箱根駅伝では豊川工業OBの富安央さん、城越勇星さんらを擁して4位だった。
(由本裕貴)

豊川工業高校を指揮していたころの渡辺元監督
豊川工業高校を指揮していたころの渡辺元監督

カテゴリー:社会・経済 / スポーツ

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