2017年の東三河③蒲郡市 「海のまち」アピール

　今年の蒲郡市はワールドカップ（Ｗ杯）とテーザー級と２つの世界的なセーリング（ヨット）の大会が開かれ、セーラーに海のまちをアピールする年となる。また、秋には国道２４７号中央バイパスの未開通区間が供用開始して全線開通を予定している。
　海陽町の豊田自動織機海陽ヨットハーバーで７月30日から８月６日にテーザー級の世界選手権、10月15日から22日までＷ杯と２つの世界大会が開かれる。
　特にＷ杯は世界各地で年間４回の大会を開催。ポイント合算で年間チャンピオンを決める世界最高峰の大会。日本の海が会場となるのは初めてだ。蒲郡での実施種目はオリンピックと同じ10種目に、障害者セーリング１種目を加えて行われる。約30カ国から約３７０艇、５２０人が参加すると想定される。
　会場では９月までに豊田自動織機海陽ヨットハーバー内に全天候型のクラブハウスはじめ、マストを立てたままヨットが収納できる艇庫、浮桟橋を新設。すでに関連施設の工事は始まっており、ヨットハーバー西側には各国の出場艇を納めるコンテナヤードの整備が行われている。
　また実行委員会も発足しており、大会面では選手の交流イベントや宿泊環境、レースでは海上での競技環境をそれぞれ考えていく。
　中央バイパスは国道23号本線と重複する２４７号の迂（う）回路として三谷町から同市竹谷町まで約５・７㌔を結ぶ道路。県が１９８８（昭和63）年から工事を進めている。うち08年12月には４・１㌔が開通している。残り１・６㌔が未開通となっている。
　開通すれば東西に広がる市域を結ぶ幹線道路として期待がかかり、南西部の形原、西浦地区から東部地区の市民病院へのアクセスが良くなる。
（安藤聡）