豊川商議所が無電柱化など市長へ予算編成要望

　豊川商工会議所（小野喜明会頭）は１日、豊川市の山脇実市長に、来年度の予算編成に関する要望書を提出した。ものづくり、まちづくり、ひとづくり、にぎわいづくり、地方創生、都市基盤整備の６分野全29項目で要望を行った。
　中でも大型商業施設イオンモールや市文化会館の計画が進む八幡地区について、文化会館や住宅地の整備が予定される日立跡地においては地元企業による住宅用地大規模開発への参入機会の創出を要望。イオンモールが進出するスズキ豊川工場跡地を含めて、用途地域変更を前提とした「商業施設進出ありきの計画」の見直しや、市民病院周辺の交通対策、市民や経済団体と一体となって開発計画に関わる研究委員会の設置を求めた。
　この他、市に移管を希望している毎年８月の豊川市民まつり・手筒祭りについて、小野会頭は「野球場開催は手狭で、安全対策から陸上競技場など他の場所での開催を望む」。新たな観光スポットとして「手筒煙火ミュージアム」建設に向けた調査・研究や、専門家を交えた事業展開を図る「事業継承支援センター」の創設、複合商業施設プリオ（諏訪）におけるタクシー乗り場の新設なども要望した。
　また、小野会頭は「今回の台風被害を見ていると本当に必要だと思う」と、停電対策に効果的な無電柱化の促進なども求めた。
（由本裕貴）