リトアニアの選手ら豊橋豊小訪問

　豊橋市を訪れているリトアニアのパラリンピック委員会会長や選手らが５日、２０２０東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ協定を８日に締結するのを前に、市立豊小学校を訪問し、児童らと交流した。
　全校生徒約４１０人がリトアニア国旗の小旗を振って、来校したミンダウガス・ビリウス会長やマリウス・ジボリウス選手ら11選手を出迎えた。体育館で行われた歓迎セレモニーでは、６年生が英語で「今日は一緒に楽しみましょう」などと大きな声であいさつした。
　ビリウス会長は「とても温かい歓迎式を開いていただいてありがとう。リトアニア国旗を振ってくれてびっくりしました」とお礼の言葉を返した。
　陸上競技やトライアスロンなど訪問選手ひとり一人が紹介された後、プロジェクターで同国の紹介が行われた。首都ビリニュスの街並みの写真では、児童から「きれい」などと声が上がった。同時にパラリンピック競技の紹介も行われた。お礼に児童全員が校歌を歌い、体育館いっぱいに響かせた。
　訪問団は各学年を視察し、６年生とはゴールボールを通じて交流。リトアニアのホストタウン登録を機に、総合的な学習の時間などで同競技の練習をしてきた児童らに、メダリストなど一流選手３人が加わった。ミニゲームでは、ボールに入った鈴の音だけを頼りに五輪選手らと得点を競い合った。
　協定書の締結式は、市総合体育館で８日に開かれる「ウエルネス２０１８」の開会式で行われる。
（井嶋義典）