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蒲郡で製造の人工衛星「がまキューブ」が宇宙へ

衛星を搭載したロケットが打ち上がり、拍手を送る製造企業代表者ら=愛知工科大学で
衛星を搭載したロケットが打ち上がり、拍手を送る製造企業代表者ら=愛知工科大学で

 私立愛知工科大学(蒲郡市西迫町)など産学官で製作した10㌢立方の超小型衛星「AUTcube2」(愛称・がまキューブ)が29日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のH2Aロケットに搭載され、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上がった。同大学で行われたパブリックビューイングでは、開発関係者ら約130人が打ち上げの瞬間を見守った。
 衛星は同大学工学部電子制御・ロボット工学科の西尾正則教授らでつくるグループの取り組み。1辺が10㌢の立方体となる超小型衛星にLED電球、魚眼カメラ、太陽電池などを搭載。LEDを発光させて「目で見る人工の星」とさせるほか、地球で映像受信して宇宙映像を見られるようするなどのプロジェクトを行う。
 2016年から検討を始め、設計などを同大学、本体の製作は市内の金属加工7社(飯島産業、飯島精密工業、加藤カム技研、蒲郡製作所、三協、中川製作所、細井鉄工所)で取り組んできた。
 パブリックビューイングには7社の代表者と従業員、安田孝志学長、稲葉正吉市長らが参加。定刻どおり午後1時8分にロケットが上空に打ち上がると拍手で成功を祝った。
 今回初めて製造に携わった自動車部品製造業「三協」の鈴木耕一郎専務は「普段は鉄製品だが今回は真ちゅうでピンを製作しました。宇宙を舞台にした夢のある仕事ができた。また参画したい」と興奮気味に語った。
 同大学と2度目、宇宙関連では4度目の製造に携わった金属加工業「蒲郡製作所」の伊藤智啓社長は「何度経験してもワクワクしました。打ち上がってホッとしています。今後は設計面から民間事業所が携わって新たな衛星づくりに取り組むことができれば」と次なる展開を見据えた。
 この日は西尾教授は種子島を訪れており、大学ではゼミの学生たちが見守った。研究室の学生・浅井悠平さんは「打ち上がるまで緊張しました。就職後も夜空を見上げて人工の星が見られるのが楽しみ」と期待を寄せた。
(安藤聡)

 私立愛知工科大学(蒲郡市西迫町)など産学官で製作した10㌢立方の超小型衛星「AUTcube2」(愛称・がまキューブ)が29日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のH2Aロケットに搭載され、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上がった。同大学で行われたパブリックビューイングでは、開発関係者ら約130人が打ち上げの瞬間を見守った。
 衛星は同大学工学部電子制御・ロボット工学科の西尾正則教授らでつくるグループの取り組み。1辺が10㌢の立方体となる超小型衛星にLED電球、魚眼カメラ、太陽電池などを搭載。LEDを発光させて「目で見る人工の星」とさせるほか、地球で映像受信して宇宙映像を見られるようするなどのプロジェクトを行う。
 2016年から検討を始め、設計などを同大学、本体の製作は市内の金属加工7社(飯島産業、飯島精密工業、加藤カム技研、蒲郡製作所、三協、中川製作所、細井鉄工所)で取り組んできた。
 パブリックビューイングには7社の代表者と従業員、安田孝志学長、稲葉正吉市長らが参加。定刻どおり午後1時8分にロケットが上空に打ち上がると拍手で成功を祝った。
 今回初めて製造に携わった自動車部品製造業「三協」の鈴木耕一郎専務は「普段は鉄製品だが今回は真ちゅうでピンを製作しました。宇宙を舞台にした夢のある仕事ができた。また参画したい」と興奮気味に語った。
 同大学と2度目、宇宙関連では4度目の製造に携わった金属加工業「蒲郡製作所」の伊藤智啓社長は「何度経験してもワクワクしました。打ち上がってホッとしています。今後は設計面から民間事業所が携わって新たな衛星づくりに取り組むことができれば」と次なる展開を見据えた。
 この日は西尾教授は種子島を訪れており、大学ではゼミの学生たちが見守った。研究室の学生・浅井悠平さんは「打ち上がるまで緊張しました。就職後も夜空を見上げて人工の星が見られるのが楽しみ」と期待を寄せた。
(安藤聡)

衛星を搭載したロケットが打ち上がり、拍手を送る製造企業代表者ら=愛知工科大学で
衛星を搭載したロケットが打ち上がり、拍手を送る製造企業代表者ら=愛知工科大学で

カテゴリー:社会・経済

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