交通安全県民運動スタート

　師走に入った１日、年末の交通安全県民運動が県内で始まった。「飲酒運転を根絶しよう」「走行中の子供・高齢者と高齢ドライバーの交通事故を防止しよう」などを重点に10日まで展開する。
　交通事故死者数が県内の警察でワースト１（11月下旬）の豊橋署などは前日の30日、豊橋市公会堂前で運動開始式を開いた。同署や市、交通安全関係団体、トヨタグループなどから約１２０人が参加、事故防止への意識を高めた。
　市内の交通事故死者数は11月26日現在、昨年比３人増の11人。同30日には、原付バイクと軽乗用車の事故があり、原付バイクの女性が意識不明の重体となった。
　式では、林公男署長が重体事故に触れつつ「運動期間中、警察は交通取り締まりを行い、皆さんにはキャンペーンに協力いただき、運動を盛り上げてほしい」と呼び掛けた。
　佐原光一市長も「ゆとりとマナーを１人１人が身につけるようにしてもらいたい」と交通安全意識の徹底を訴えた。
　式後、参加者は公会堂前の国道１号沿いなどに立ち、通行するドライバラーらに「思いやり」「横断歩道は歩行者優先」などと書かれたハンドプレートを掲げ、安全運転などをアピールした。
（中村晋也）