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西野花菜さん追悼「菜の花キャンドル」

ツリーの形にともされたキャンドルを囲む両親と同級生=豊橋市杉山町で
ツリーの形にともされたキャンドルを囲む両親と同級生=豊橋市杉山町で

 浜松市北区三ヶ日町の浜名湖で2010(平成22)年6月に起きたボート転覆事故で亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)を追悼する「菜の花キャンドル」が23日夕、豊橋市杉山町の自宅近くにある公園で行われた。両親のほか、成人を過ぎた同級生10数人らが集まり、やわらかな明かりの中、花菜さんをしのんだ。
 「花菜を忘れないで」の思いで両親が年に1回開催しており、園内にはクリスマスツリーの形に並べたキャンドルなどをともし、花菜さんが好きだった曲を流した。
 花菜さんと小学生時代から親友の平松明華さん(21)=豊橋市=も訪れた。「きょうは1年の頑張りを花菜に見せる特別な日。もっともっと頑張る姿を見せたい」と話した。パン屋になる夢をかなえた平松さん。今月1日から営業を始めたことを今月中旬、仏前に報告し「きっと喜んでくれると思う」と述べた。
 同じ吹奏楽部だった専門学生3年の行方佑希さん(21)と介護福祉士の西﨑悠莉さん(20)は「いつも笑顔でいつも頑張ってた」と花菜さんの姿を思い返しながら参加した。
 学生や社会人などそれぞれの道を歩む同級生に、父の友章さん(59)は「花菜もこうなっていたのかな。うれしいという気持ちで、花菜の分まで頑張ってくれているんだと思う」と同級生たちの姿に花菜さんを重ね合わせた。
 菜の花キャンドルは当初の3年間、事故現場の三ヶ日町で開催。その後、三ヶ日に行けない同級生のために自宅近くの公園で実施し、9回目を迎えた。友章さんは「花菜を忘れないでいてくれる。来年は10回。これを区切りにその先をどうするか考えたい」と話した。
(中村晋也)

 浜松市北区三ヶ日町の浜名湖で2010(平成22)年6月に起きたボート転覆事故で亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)を追悼する「菜の花キャンドル」が23日夕、豊橋市杉山町の自宅近くにある公園で行われた。両親のほか、成人を過ぎた同級生10数人らが集まり、やわらかな明かりの中、花菜さんをしのんだ。
 「花菜を忘れないで」の思いで両親が年に1回開催しており、園内にはクリスマスツリーの形に並べたキャンドルなどをともし、花菜さんが好きだった曲を流した。
 花菜さんと小学生時代から親友の平松明華さん(21)=豊橋市=も訪れた。「きょうは1年の頑張りを花菜に見せる特別な日。もっともっと頑張る姿を見せたい」と話した。パン屋になる夢をかなえた平松さん。今月1日から営業を始めたことを今月中旬、仏前に報告し「きっと喜んでくれると思う」と述べた。
 同じ吹奏楽部だった専門学生3年の行方佑希さん(21)と介護福祉士の西﨑悠莉さん(20)は「いつも笑顔でいつも頑張ってた」と花菜さんの姿を思い返しながら参加した。
 学生や社会人などそれぞれの道を歩む同級生に、父の友章さん(59)は「花菜もこうなっていたのかな。うれしいという気持ちで、花菜の分まで頑張ってくれているんだと思う」と同級生たちの姿に花菜さんを重ね合わせた。
 菜の花キャンドルは当初の3年間、事故現場の三ヶ日町で開催。その後、三ヶ日に行けない同級生のために自宅近くの公園で実施し、9回目を迎えた。友章さんは「花菜を忘れないでいてくれる。来年は10回。これを区切りにその先をどうするか考えたい」と話した。
(中村晋也)

ツリーの形にともされたキャンドルを囲む両親と同級生=豊橋市杉山町で
ツリーの形にともされたキャンドルを囲む両親と同級生=豊橋市杉山町で

カテゴリー:社会・経済

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