豊川の公園に住み着く野良猫問題で市民団体が市へ要望書

　豊川市内の公営公園で、野良猫や捨て猫が問題となっている。赤塚山公園（市田町）では餌付けやシェルターの設置で保護に努めているが、何者かが猫を虐待する事案が発生。市民ボランティア団体は市に、監視強化や去勢・避妊手術費の助成を求める要望を行った。
　赤塚山公園や三河臨海緑地（御津町）では近年、敷地内に猫を捨てに来る人が後を絶たず、猫は野良猫となって園内に住み着いている。
　赤塚山では夜間に餌を求めて小動物園「アニアニまある」に侵入する猫が続出。地元の市民ボランティア団体の要望や協力もあり、一昨年に猫が増えないように11匹の去勢・避妊手術を行い、園内２カ所に餌やり場と８個のシェルターを配置。市民が餌を提供する「エサやりサポーター」も募り、保護している。
　しかし、最近になって一部来園者による投石などの猫への虐待行為が発覚。餌やり場付近に玩具の空気銃の弾が多数落ちていることから、同園整備係の山口正さんも「子どもが猫をいじめに来ているのではないか」と推測する。
　これを受けて、同園で猫の保護活動に取り組んできた赤塚山公園ねこサポーター（井下勝美代表）の８人は23日、大嶽理恵県議と安間寛子市議と共に山脇実市長に要望書を提出。正しい飼い方などの周知・啓発、小中学生への指導、園内に監視カメラ設置、去勢・避妊費の助成などを求めた。
（由本裕貴）