新元号「令和」に市民の声

　平成の次の時代となる新元号「令和」が１日、発表された。春休みの学生や入社式に臨んでいた若者、勤務中の人ら、さまざまな状況で“その時”を迎えた。新元号を祝い、早速、記念の商品を発売した会社もあった。「令和」にちなんだ話題を集めた。

　新元号の発表は、当初の予定だった午前11時半よりやや遅れたが、その瞬間をライブで見ようという人たちも多かった。豊橋駅前。スマートフォンで「インスタグラム」のライブ配信を見ていた豊橋市内の女子中学生２人は顔を曇らせ「あんまり、格好いいイメージはないかな。もっと分かりやすくしてほしかった」と苦笑い。
　一方で、万葉集から出典されたと知り、同市内で飲食店を経営する男性(43)は「言葉がすっきりとしていてきれいだと思う。日本古来の言葉から引用されていて、日本の元号として、新たなスタートを感じる」と話した。
　同市内の小売業女性（41）は「平成は災害やテロなどで社会が変わり、ＩＴ（情報技術）の発達で生活も大きく変化した。新しい時代は、平和で落ち着いた日本になってほしい」と願う。
　１日は、多くの企業などで入社式があった。蒲郡信用金庫新入職員の近藤大輝さん（24）＝蒲郡市形原町＝は「まだ言葉の意味合いがわからないため、徐々に理解して実感していきたい。新元号とともに社会人を本格化させますが、１年目はしっかりと勉強に励んで立派な職業人となれるようにしていきたい」と語った。