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渥美半島野生イノシシ捕獲根絶協が初会議

あいさつする小野技監=東三河県庁で
あいさつする小野技監=東三河県庁で

 県、豊橋市、田原市、地元猟友会、有識者などで構成する渥美半島野生イノシシ捕獲根絶協議会の第1回会議が25日、東三河県庁で開かれた。県内飼育豚の半分強を占める渥美半島内で野生イノシシによる豚コレラウイルス感染拡大を防ぐのが狙いで、半島全域の野生イノシシを根絶する方針を決定した。
 県環境局環境政策部の小野俊夫技監は「野生イノシシがいなかった20年前の状態を取り戻す。地域が一体となって渥美半島を守ることを第一に考えてやっていく」とあいさつした。
 同方針は“渥美半島の野生イノシシを根絶し、養豚産地と生態系を守る”をスローガンに740頭と推定される域内野生イノシシの早期捕獲を目指す。
 監視カメラの設置で生息場所や移動状況など情報を収集し、分析。それをもとに、わなの設置計画を策定し、箱わな・くぐりわなの増設や先進手法のわな設置など追加対策も講じていく。
 また、捕獲の担い手確保と育成のため、狩猟免許試験を年2回から3回へ拡充、研修の実施や域外事業者も投入する。
 出席者からは「母親を重点的に捕獲すべき」「イノシシに学習させない捕獲方法が必要」などの意見が出たという。
 同部自然環境課の伊藤課長は、捕獲による生態系の乱れについて「生態系に影響はない。むしろイノシシが増殖している今の状況が異常」と述べ、「半島という地形ゆえに根絶は可能と考えている」と根絶に向け自信をのぞかせた。
 協議会は今後、月1回程度の会議を予定している。
(木村裕貴)

 県、豊橋市、田原市、地元猟友会、有識者などで構成する渥美半島野生イノシシ捕獲根絶協議会の第1回会議が25日、東三河県庁で開かれた。県内飼育豚の半分強を占める渥美半島内で野生イノシシによる豚コレラウイルス感染拡大を防ぐのが狙いで、半島全域の野生イノシシを根絶する方針を決定した。
 県環境局環境政策部の小野俊夫技監は「野生イノシシがいなかった20年前の状態を取り戻す。地域が一体となって渥美半島を守ることを第一に考えてやっていく」とあいさつした。
 同方針は“渥美半島の野生イノシシを根絶し、養豚産地と生態系を守る”をスローガンに740頭と推定される域内野生イノシシの早期捕獲を目指す。
 監視カメラの設置で生息場所や移動状況など情報を収集し、分析。それをもとに、わなの設置計画を策定し、箱わな・くぐりわなの増設や先進手法のわな設置など追加対策も講じていく。
 また、捕獲の担い手確保と育成のため、狩猟免許試験を年2回から3回へ拡充、研修の実施や域外事業者も投入する。
 出席者からは「母親を重点的に捕獲すべき」「イノシシに学習させない捕獲方法が必要」などの意見が出たという。
 同部自然環境課の伊藤課長は、捕獲による生態系の乱れについて「生態系に影響はない。むしろイノシシが増殖している今の状況が異常」と述べ、「半島という地形ゆえに根絶は可能と考えている」と根絶に向け自信をのぞかせた。
 協議会は今後、月1回程度の会議を予定している。
(木村裕貴)

あいさつする小野技監=東三河県庁で
あいさつする小野技監=東三河県庁で

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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