豊橋市中央図書館でダ・ヴィンチの文庫展

　豊橋市中央図書館２階で、司文庫展「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」が開かれている。没後５００年となる、イタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ（１４５２＝１５１９）の生涯を年代や活躍地ごとにパネルや同文庫に収蔵された壮麗な美術書で紹介する展示会。26日まで（今月６日以外の月曜、７、24日は休館）。
　司文庫展は、同市名誉市民・司忠さんの寄付で１９７４年に開設した、絵本や教科書、美術書、図鑑など貴重な洋書類を所蔵する“司文庫”を紹介する毎年恒例の企画展。毎年異なるテーマを設けており、今回はイタリアの画家・彫刻家・建築家で物理学や解剖学、土木工学なども手掛けたレオナルド・ダ・ヴィンチにスポットを当てた。
　展示コーナーでは、ダ・ヴィンチの略歴と司文庫の紹介をはじめ、「ヴィンチ村時代」「第１フィレンツェ時代」「第1ミラノ時代」「放浪の時代」「第２フィレンツェ時代」「第２ミラノ時代」「ローマ・アンボワーズ時代」「没後」と年代順にブースを分けてダ・ヴィンチの仕事を紹介。「第１フィレンツェ時代」のブースには「受胎告知」を掲載した書籍、「第２フィレンツェ時代」には「モナ・リザ」関連などが並ぶ。
　会場では、見応えある美術書など貸し出し用の関連本も用意したほか、ガラスケースには通常時は書庫に保管してある著名作家のサイン本や美しい博物図譜のコレクションなど司文庫の貴重書も展示している。「会場でイタリア旅行気分を味わって」と同館担当者。11日午後３時半からは、同館おはなしのへやで司文庫の英語絵本を使ったボランティアによる読み聞かせもある。
（田中博子）