とよはし発掘女子部が帆前掛けと手拭い開発

　豊橋市内に眠る資源を掘り起こし発信することを目的に、市役所の女性職員らで構成する「とよはし発掘女子部」は、伝統産業の帆前掛けと手拭いを使った商品を開発し31日、市内で販売を始めた。
　昨年７月に商品化した刺し子グッズの第２弾で、「花咲く帆前掛け」（３７８０円、税込）と「花咲くてぬぐい（つつじ）」（１０８０円、同）。
　酒蔵や米穀店の店主がつけるという男性的なイメージが強い帆前掛けを、「女性の日常使いのしやすさ」を重視し、華やかでありつつも、形や装飾品を施したことで機能性を高めた。
　濃紺を基調にひもは青色のストライプ柄でさわやかさをプラス、腰には雨露に見立てた水玉と市章「ちぎり」をあしらった愛らしいデザイン。
　形は穂前掛け２枚をつなぎ合わせることで、腰回りをカバーしつつも、中央のスリットが動きやすさを向上。また、直線的な従来の帆前掛けに比べ、すそにかけて広がるＡライン形で女性的な形になっている。
　他にも、後ろの大きなポケットや、前にタオル掛けを付けるなど機能性も高めた。
　一方、手拭いは「豊橋市民愛市憲章」にデザインされている市の花つつじをプリント。濃淡のあるピンク色の花が咲きほこる華やかな品で、弁当包みや乳児のスタイなどとして活用できるという。
　メンバーは「帆前掛けという伝統産業をもっと広く市民に広め、女性でも身に着けられることを知ってほしい」と話している。
　販売場所は豊橋市美術博物館、市役所じょうほうひろば、商家駒屋、穂の国とよはし芸術劇場プラット。
（飯塚雪）