民間スポーツ施設で中学校水泳授業

学校教員とインストラクターが協同で指導

　蒲郡市教育委員会は、民間スイミングスクール施設と人材を活用した中学校の水泳授業を同市立蒲郡中学校で試行している。同校では６月から学校近くのコナミスポーツクラブ蒲郡（上本町）を会場にし、学校教員とインストラクターと協同で指導している。
　同市教委によると市内の全７中学校に屋外プールがある。スイミングスクールでは屋内型の温水プールで天候に左右されないほか、水泳指導のコツをつかんだインストラクターがいること、学校プールでの維持管理にかかるコスト削減があることから今年度は蒲郡中学校をモデル校として試行した。
　同校では今年度、６月から９月までの水泳授業を各学年（５クラス）のうち２クラス協同で２時間ずつ割いて学校から約３００㍍の同スクールで実施するようカリキュラムを組んだ。
　２日に行われた授業では１年４、５組の生徒が参加。７コースのうち５コースを使って学校の教員と２人のインストラクターがプールに入って泳力別や種目別に分かれて指導。インストラクターは生徒たちの泳ぎを見守り、腕や手の向きが正しく動かせるよう手を添えて教えた。
　鈴木洋校長は「天候に左右されることなく授業を行うことができるほか、プールサイドでの監視員も配置してくれて安全面も良い」と語った。
　スポーツクラブの岡田弘次支店長は「子どもから大人まで指導するノウハウがあるほか、温水プールなため夏場だけでなく四季を通じて協力できる体制はあります」と話した。
　同校では９月までの生徒への指導を通して長所や課題を挙げ、来年度以降につなげていくという。
（安藤聡）