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豊川で大河・直虎の時代考証務める小和田教授講演「男性説に反論」

井伊直虎の歴史をひも解き、ドラマの見どころを明かす小和田氏=豊川市文化会館
井伊直虎の歴史をひも解き、ドラマの見どころを明かす小和田氏=豊川市文化会館

 東三河法人会豊川支部(木下良夫支部長)の市民講演会が5日、豊川市文化会館中ホールであり、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の時代考証を担当する歴史学者で、静岡大学名誉教授の小和田哲男氏(73)が「戦国時代に生きた女城主と武将たち」と題し講演した。
 452席の会場が満席となる中、「秀吉」や「功名が辻」、「天地人」と数々の大河ドラマの時代考証を務めてきた小和田氏は、奥浜名湖地方を舞台とする女領主・井伊直虎の物語を分かりやすく解説。
 昨年12月、直虎は別の男性が名乗ったとする説を唱える史料が出現したが、小和田氏は「井伊家の惣領の仮名は『次郎』で、一人娘の出家の際に『次郎法師』という名を与えた。他の者が次郎を名乗るのは考えにくい」と反論。
 今川寿桂尼(じゅけいに)、岩村城のおつやの方らを例に、戦国時代の女性の社会的な活躍を強調し「女性しかいない場合、家督を継がせてもいいと書かれた史料もある」と明かした。
 また、直虎の半生や、ドラマの登場人物、キャストや脚本家とのエピソードも紹介。直虎の婚約者・直親の謀殺や、直虎が息子の直政を徳川家康に引き合わせる場面に「どう描かれるかは、テレビを見てのお楽しみ」と予告した。
 そして、いずれ近江彦根藩の繁栄につながる井伊家に「歴史は偶然の部分もあるが、彼女(直虎)の頑張りが歴史をつくったと思う。ローカルで、村人の目線で描くドラマにしたい」と意気込んだ。
(由本裕貴)

 東三河法人会豊川支部(木下良夫支部長)の市民講演会が5日、豊川市文化会館中ホールであり、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の時代考証を担当する歴史学者で、静岡大学名誉教授の小和田哲男氏(73)が「戦国時代に生きた女城主と武将たち」と題し講演した。
 452席の会場が満席となる中、「秀吉」や「功名が辻」、「天地人」と数々の大河ドラマの時代考証を務めてきた小和田氏は、奥浜名湖地方を舞台とする女領主・井伊直虎の物語を分かりやすく解説。
 昨年12月、直虎は別の男性が名乗ったとする説を唱える史料が出現したが、小和田氏は「井伊家の惣領の仮名は『次郎』で、一人娘の出家の際に『次郎法師』という名を与えた。他の者が次郎を名乗るのは考えにくい」と反論。
 今川寿桂尼(じゅけいに)、岩村城のおつやの方らを例に、戦国時代の女性の社会的な活躍を強調し「女性しかいない場合、家督を継がせてもいいと書かれた史料もある」と明かした。
 また、直虎の半生や、ドラマの登場人物、キャストや脚本家とのエピソードも紹介。直虎の婚約者・直親の謀殺や、直虎が息子の直政を徳川家康に引き合わせる場面に「どう描かれるかは、テレビを見てのお楽しみ」と予告した。
 そして、いずれ近江彦根藩の繁栄につながる井伊家に「歴史は偶然の部分もあるが、彼女(直虎)の頑張りが歴史をつくったと思う。ローカルで、村人の目線で描くドラマにしたい」と意気込んだ。
(由本裕貴)

井伊直虎の歴史をひも解き、ドラマの見どころを明かす小和田氏=豊川市文化会館
井伊直虎の歴史をひも解き、ドラマの見どころを明かす小和田氏=豊川市文化会館

カテゴリー:社会・経済

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