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ゲームで考える避難所運営

避難者の事情を考えながらカードを配置する福祉委員=豊川市文化会館で
避難者の事情を考えながらカードを配置する福祉委員=豊川市文化会館で

 豊川市社会福祉協議会(伊藤憲男会長)は6日、市文化会館で福祉委員フォローアップ研修会を開いた。「みんなで考えよう!『避難所』のこと」と題し、市内の福祉委員80人が避難所運営ゲーム(HUG)を体験した。
 HUGは静岡県危機管理部が考案したカードゲーム。グループを組み、年齢や性別、在住地区や国籍、持病やペットなどの事情が記された避難者カードを、体育館の避難所に見立てた平面図に配置していく。避難所開設後に想定される出来事が書かれたイベントカードもあり、対策を練る。
 市企画部防災対策課の堀内宏文さんが講師を務め、派遣社員や外国人も住み、農村や住宅街が混在した豊川市とよく似た街で巨大地震が起きたと想定。停電や断水下で「まずは避難所内で通路を確保し、避難者を地区ごとに区分することがポイント」と呼びかけた。
 参加者は一人がカードを読み上げ、次々と平面図に配置。物資やテレビを置くためにステージ付近にスペースを設けたり、風邪気味の人や重度の知的障害者がいる世帯を別の教室に避難させる工夫もみられた。
 また、イベントカードには「災害対策本部を設置したい」「たばこを吸いたい」「テレビ局が取材に来た」などが書かれ、屋外の喫煙所や駐車場の位置も熟考した。
 福祉委員は、災害時に自治会や自主防災会の役員として避難所運営にあたる役割が求められる。諏訪地区から参加した寺部佳宏さん(65)は「役割分担も大事だが、何より指揮を執るリーダーが必要だと痛感した。地元でもHUGをやってみたい」と話した。
(由本裕貴)

 豊川市社会福祉協議会(伊藤憲男会長)は6日、市文化会館で福祉委員フォローアップ研修会を開いた。「みんなで考えよう!『避難所』のこと」と題し、市内の福祉委員80人が避難所運営ゲーム(HUG)を体験した。
 HUGは静岡県危機管理部が考案したカードゲーム。グループを組み、年齢や性別、在住地区や国籍、持病やペットなどの事情が記された避難者カードを、体育館の避難所に見立てた平面図に配置していく。避難所開設後に想定される出来事が書かれたイベントカードもあり、対策を練る。
 市企画部防災対策課の堀内宏文さんが講師を務め、派遣社員や外国人も住み、農村や住宅街が混在した豊川市とよく似た街で巨大地震が起きたと想定。停電や断水下で「まずは避難所内で通路を確保し、避難者を地区ごとに区分することがポイント」と呼びかけた。
 参加者は一人がカードを読み上げ、次々と平面図に配置。物資やテレビを置くためにステージ付近にスペースを設けたり、風邪気味の人や重度の知的障害者がいる世帯を別の教室に避難させる工夫もみられた。
 また、イベントカードには「災害対策本部を設置したい」「たばこを吸いたい」「テレビ局が取材に来た」などが書かれ、屋外の喫煙所や駐車場の位置も熟考した。
 福祉委員は、災害時に自治会や自主防災会の役員として避難所運営にあたる役割が求められる。諏訪地区から参加した寺部佳宏さん(65)は「役割分担も大事だが、何より指揮を執るリーダーが必要だと痛感した。地元でもHUGをやってみたい」と話した。
(由本裕貴)

避難者の事情を考えながらカードを配置する福祉委員=豊川市文化会館で
避難者の事情を考えながらカードを配置する福祉委員=豊川市文化会館で

カテゴリー:社会・経済

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