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豊橋で住宅侵入盗被害防止セミナー

「泥棒の視点に立って住居を選んでほしい」と語る樋野准教授=アイプラザ豊橋で
「泥棒の視点に立って住居を選んでほしい」と語る樋野准教授=アイプラザ豊橋で

 県は住宅の効果的な防犯対策を学ぶ「住宅対象侵入盗被害防止セミナー」をアイプラザ豊橋(豊橋市草間町)で開催され、市民ら約80人が参加した。
 県内の住宅対象侵入盗件数は昨年2736件にまで減少したものの、07年から12年連続で全国ワースト1位。1戸建てが多く、たんす預金や貴金属が狙われている。
 セミナーでは東京大学大学院の樋野公宏准教授が「泥棒に入られやすい住まい・地域とは」をテーマに講演。「被害の3分の1は無施錠が原因。リスクを認識し、正しく恐れることが大事」と述べ、「人目につきにくいため、もともと農地だったような場所に建つ1戸建てや2階建てアパートが狙われやすい」と説明した。
 また、1件当たりの被害額が約185万円であることに触れた上で「金銭的被害だけでなく、精神的被害も大きい。在宅中に玄関のドアが開いて男と目が合ったという女性は、気持ち悪くなってそこにはもう住めなくなってしまった」と、精神的な被害を受けることも指摘した。
 「防犯環境をつくるには生け垣を低くしたり、夜間に玄関灯を点けるなどの『監視性の確保』と地域のコミュニティ活動を促進する『領域性の強化』の2つが基本。1度泥棒が入った建物は再び被害に合うリスクが高い。アパートではオーナーや他居住者と被害情報を共有することが大事」と語った。
 さらに、防犯活動について「パトロールだけでなく、あいさつなどの誰でも参加できる活動を地域で広めることが重要。私もジョギングをしながら登下校中の児童を見守る活動を県内で行っている」と、日常生活に防犯意識をプラスすることの必要性を説いた。
 今年7月現在で東三河地域の住宅対象侵入盗発生状況は豊橋市が63件で県内ワースト3位、次いで豊川市28件、新城市20件、蒲郡市5件、田原市4件、東栄町1件となっている。
(木村裕貴)

 県は住宅の効果的な防犯対策を学ぶ「住宅対象侵入盗被害防止セミナー」をアイプラザ豊橋(豊橋市草間町)で開催され、市民ら約80人が参加した。
 県内の住宅対象侵入盗件数は昨年2736件にまで減少したものの、07年から12年連続で全国ワースト1位。1戸建てが多く、たんす預金や貴金属が狙われている。
 セミナーでは東京大学大学院の樋野公宏准教授が「泥棒に入られやすい住まい・地域とは」をテーマに講演。「被害の3分の1は無施錠が原因。リスクを認識し、正しく恐れることが大事」と述べ、「人目につきにくいため、もともと農地だったような場所に建つ1戸建てや2階建てアパートが狙われやすい」と説明した。
 また、1件当たりの被害額が約185万円であることに触れた上で「金銭的被害だけでなく、精神的被害も大きい。在宅中に玄関のドアが開いて男と目が合ったという女性は、気持ち悪くなってそこにはもう住めなくなってしまった」と、精神的な被害を受けることも指摘した。
 「防犯環境をつくるには生け垣を低くしたり、夜間に玄関灯を点けるなどの『監視性の確保』と地域のコミュニティ活動を促進する『領域性の強化』の2つが基本。1度泥棒が入った建物は再び被害に合うリスクが高い。アパートではオーナーや他居住者と被害情報を共有することが大事」と語った。
 さらに、防犯活動について「パトロールだけでなく、あいさつなどの誰でも参加できる活動を地域で広めることが重要。私もジョギングをしながら登下校中の児童を見守る活動を県内で行っている」と、日常生活に防犯意識をプラスすることの必要性を説いた。
 今年7月現在で東三河地域の住宅対象侵入盗発生状況は豊橋市が63件で県内ワースト3位、次いで豊川市28件、新城市20件、蒲郡市5件、田原市4件、東栄町1件となっている。
(木村裕貴)

「泥棒の視点に立って住居を選んでほしい」と語る樋野准教授=アイプラザ豊橋で
「泥棒の視点に立って住居を選んでほしい」と語る樋野准教授=アイプラザ豊橋で

カテゴリー:社会・経済

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