豊橋市東細谷町に窯跡群
豊橋市文化財センターは15日、静岡県湖西市境に近い豊橋市東細谷町深田で「深田F古窯」と呼ばれる窯跡群の発掘調査現地説明会を開く。奈良時代頃、8世紀を中心にした須恵器(陶質の土器)を焼いた8基の窯跡を確認した。
工業用地造成に伴う緊急発掘調査で、造成に先立ち、記録保存のため実施している。
湖西市から豊橋市にかけては、6~9世紀頃の須恵器を生産した「湖西古窯跡群」(約370基)が分布し、一大生産地だったと考えられている。豊橋市は、細谷、二川地区に約70基あるという。
見つかった8基の窯跡は、段丘の斜面で幅約30㍍の狭い範囲に連続して造られ、文化財センターは「さながら古代の工業団地」と話す。窯は斜面に造るのがよく、密接して窯があるのは「それだけ優れた場所だった」とみられる。
同センターは「8基が連なって見られるのは貴重な機会で、楽しんでもらえると思います」と話し、大勢の参加を呼び掛けている。
現地説明会は午前10時半と午後1時半で、いずれも1時間程度。雨天中止。現地へ直接行く。
(中村晋也)
豊橋市文化財センターは15日、静岡県湖西市境に近い豊橋市東細谷町深田で「深田F古窯」と呼ばれる窯跡群の発掘調査現地説明会を開く。奈良時代頃、8世紀を中心にした須恵器(陶質の土器)を焼いた8基の窯跡を確認した。
工業用地造成に伴う緊急発掘調査で、造成に先立ち、記録保存のため実施している。
湖西市から豊橋市にかけては、6~9世紀頃の須恵器を生産した「湖西古窯跡群」(約370基)が分布し、一大生産地だったと考えられている。豊橋市は、細谷、二川地区に約70基あるという。
見つかった8基の窯跡は、段丘の斜面で幅約30㍍の狭い範囲に連続して造られ、文化財センターは「さながら古代の工業団地」と話す。窯は斜面に造るのがよく、密接して窯があるのは「それだけ優れた場所だった」とみられる。
同センターは「8基が連なって見られるのは貴重な機会で、楽しんでもらえると思います」と話し、大勢の参加を呼び掛けている。
現地説明会は午前10時半と午後1時半で、いずれも1時間程度。雨天中止。現地へ直接行く。
(中村晋也)