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田原の豊川用水併設水路が貫通 トロッコで見学

トロッコに乗ってトンネルを走る見学者たち=田原市赤羽根町の赤羽根施工ヤードで
トロッコに乗ってトンネルを走る見学者たち=田原市赤羽根町の赤羽根施工ヤードで

 水資源機構豊川用水総合事業部豊橋支所(河原田一州支所長)は22日、豊川用水2期事業(大規模地震対策)として1999(平成11)年から施工を進めてきた豊川用水併設水路が貫通したのを記念し、「豊川用水のトンネルをトロッコで走ろう!」と題した現場見学会を開いた。
 見学会が行われたのは、田原市赤羽根町から同市伊川津町にかけてのトンネル3153㍍の部分。片道約40分かけてトロッコはゆっくり進み、参加者は途中下車して、建設業者から工事の際に採掘された「貫通石」と「お守り袋」をもらうなどした。
 工事を進めた飛島建設は、トンネルを両側から掘削し、今月17日に貫通させた。内部は、縦2・8㍍、横2・4㍍の幌形で、今後レールが撤去されると、直径1・2㍍の鋼管を設置し、周囲を「エアモルタル」という柔らかいコンクリートで埋めていくという。
 見学に訪れた田原市立若戸小学校1年の豆野好悠さん(7)は「毎年、家族で黒部鉄道のトロッコに乗りに行くので、地元でも乗れてうれしい」と話し、豊橋市立つつじが丘小学校5年の田中靖之助さん(10)も「初めは怖かったが、期待通り面白かった。もう二度とこの場所でトロッコに乗れなくなると思うと寂しい」と話した。
 飛島建設赤羽根トンネル作業所の藤本克郎所長は「全国でトンネル工事を手掛けてきたが、ここでは苦労が多かったので、特に思い入れの強いトンネルとなった。見学会で少しでも多くの人に中を見てもらえて報われた気持ち」と感慨深げだった。
 短いトンネルでは、片側からの掘削だが、今回は長いため両面からの「出合貫通」となり、両面とも同じ業者が施工するのも珍しいという。藤本所長は「当初は堅い山を想定していたが、水を多く含むもろい岩盤だったため掘削の期間が延びた」とも話し、来年秋まで予定されている外周工事に一層力を注いでいく。
(小島幸子)

 水資源機構豊川用水総合事業部豊橋支所(河原田一州支所長)は22日、豊川用水2期事業(大規模地震対策)として1999(平成11)年から施工を進めてきた豊川用水併設水路が貫通したのを記念し、「豊川用水のトンネルをトロッコで走ろう!」と題した現場見学会を開いた。
 見学会が行われたのは、田原市赤羽根町から同市伊川津町にかけてのトンネル3153㍍の部分。片道約40分かけてトロッコはゆっくり進み、参加者は途中下車して、建設業者から工事の際に採掘された「貫通石」と「お守り袋」をもらうなどした。
 工事を進めた飛島建設は、トンネルを両側から掘削し、今月17日に貫通させた。内部は、縦2・8㍍、横2・4㍍の幌形で、今後レールが撤去されると、直径1・2㍍の鋼管を設置し、周囲を「エアモルタル」という柔らかいコンクリートで埋めていくという。
 見学に訪れた田原市立若戸小学校1年の豆野好悠さん(7)は「毎年、家族で黒部鉄道のトロッコに乗りに行くので、地元でも乗れてうれしい」と話し、豊橋市立つつじが丘小学校5年の田中靖之助さん(10)も「初めは怖かったが、期待通り面白かった。もう二度とこの場所でトロッコに乗れなくなると思うと寂しい」と話した。
 飛島建設赤羽根トンネル作業所の藤本克郎所長は「全国でトンネル工事を手掛けてきたが、ここでは苦労が多かったので、特に思い入れの強いトンネルとなった。見学会で少しでも多くの人に中を見てもらえて報われた気持ち」と感慨深げだった。
 短いトンネルでは、片側からの掘削だが、今回は長いため両面からの「出合貫通」となり、両面とも同じ業者が施工するのも珍しいという。藤本所長は「当初は堅い山を想定していたが、水を多く含むもろい岩盤だったため掘削の期間が延びた」とも話し、来年秋まで予定されている外周工事に一層力を注いでいく。
(小島幸子)

トロッコに乗ってトンネルを走る見学者たち=田原市赤羽根町の赤羽根施工ヤードで
トロッコに乗ってトンネルを走る見学者たち=田原市赤羽根町の赤羽根施工ヤードで

カテゴリー:社会・経済

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