豊橋・表浜で中国向けの動画撮影

　中国大手のポータルサイトネットイース（網易、広東省広州市）が29日、中国向けに豊橋市を紹介する動画の撮影を、道の駅とよはし（東七根町）と太平洋岸表浜海岸で行った。３月末までに12本（１本60分）の動画を制作、配信する予定。
　ネットイースは中国で誰でも知っているポータルサイトで、２０１７（平成29）年に日本・東京事務所を設立し、日本に関する情報の配信を行っている。
　同市は昨年、ネットイースニュースジャパンと戦略的業務提携を結び、観光やビジネスでの交流促進を目的にプロモーション活動に取り組んでいる。これまでも手筒花火の様子を生配信し、豊橋を紹介した動画は２回で計52万人が見たという。
　今回は、中国出身で東京在住のＫＯＬ（中国版インフルエンサー）ケリーさんが豊橋市内各所を訪れ、魅力を紹介していく。「個人で旅行する人は、地方のディープな情報を求めている。特に現地でしか食べられないものには関心が高い」とケリーさん。
　この日、道の駅とよはしでは、産地直売の「あぐりパーク食彩村」に並ぶ地元の新鮮な農産物を見て回り、飲食、物販などの施設「Ｔｏｍａｔｅ(トマッテ)」では豊橋牛やご当地グルメ「豊橋カレーうどん」などに舌鼓を打った。サーファーでにぎわう表浜海岸にも足を運んだ。
　今後、次郎柿やミニトマトなどの農産物、手筒花火、二川宿本陣資料館、豊橋総合動植物公園などで撮影を予定し、随時放送していく。動画は、市が台湾や東南アジアなどで取り組む展示会や商談会などで説明資料としても活用し、農業や観光分野などそれぞれのプロモーション事業をサポートする。
（飯塚雪）