1日から消費税10%に引き上げ

　消費税が１日、８％から10％に引き上げられる。１９８９（平成元）年に導入されて以降、増税は３度目で、２０１４年から５年半ぶりとなる。政府は、膨らむ社会保障費の財源確保を目的に実施する。同時に飲食料品などを８％に据え置く軽減税率制度も導入する。
　増税による景気の落ち込みを抑えるため、キャッシュレス決済時にポイントで還元するなどの対策も講じる。一方、１日からは、増税分を財源にした幼児教育・保育の無償化がスタートする。　
　増税により価格が変わり、日用雑貨や電化製品、酒類などのほか、東三河では交通関係や娯楽施設の入浴料などが変更となる。　　
　豊橋鉄道（豊橋市）は、全線均一の市内線（市電）の大人運賃を１５０円から１８０円に値上げする。８９年４月の消費税３％が導入されて以降、約30年ぶりの改定。
　同社の渥美線は、２㌔を越え６㌔までの区間で各運賃が10円の値上げ。例えば、新豊橋駅からなら、愛知大学前、南栄、高師、芦原が対象となる。６㌔を超えた長距離区間は据え置き。定期券は一部値下げする区間がある。
　豊橋市内の豊橋総合動植物公園や、市二川宿本陣資料館の入園・入館料金は、変更がない。蒲郡市内の民間レジャー施設、奥三河の温泉施設は、入浴料などが値上がりする。
　税率８％の軽減税率制度は、飲食料品や定期購読の新聞が対象。消費者は負担軽減になるものの、飲用のミネラルウオーターの販売は８％だが、食器洗い、風呂水などにも使われる水道水の使用料は標準税率の10％になるなど、対象が分かりづらいことが懸念されている。
（取材班）