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豊川市一宮西部小でカンボジアを知る授業

清水さん㊧にカンボジアの子が作った腕輪を見せてもらう髙井君㊨=一宮西部小学校で
清水さん㊧にカンボジアの子が作った腕輪を見せてもらう髙井君㊨=一宮西部小学校で

 英語科目や国際理解教育に力を入れる豊川市立一宮西部小学校(柴田斉子校長)で、NPO法人オアシスの清水孝子さんを講師に迎え、東南アジアのカンボジアについて知識を深める特別授業が行われた。
 蒲郡市を本拠地とする同法人は、カンボジアに学校整備を推進する運動を展開しており、年に2、3回現地でボランティアで子どもたちに音楽を教える清水さんが来校。5、6年生児童らに同国の現状などを紹介した。
 清水さんはどんな気持ちで教えているか、具体的にどんな支援活動をしているかを説明。小学校には約200人が入学するが、実際に卒業できるのは60人足らずで、大半の子が家計を助けるために学校を辞めて働かなくてはならない現実を明かした。家畜の世話や子守り、井戸水の汲み上げなどで働く様子も写真で紹介した。
 また、米作りでは牛が畑を耕し、脱穀は手作業で行うことをはじめ、同国は米の消費量が世界3位で、5人家族では1日約3㌔も食べることに児童から驚きの声が上がった。
 5年生は総合学習の中で「バケツ稲」を栽培し、米作りを通して環境や国際理解を学んでいる。事前にカンボジア内戦などを調べた髙井祐豪君(5年)は、抱いていた疑問を清水さんに質問。「同じ小学生でも自分たちとこんなに違うなんて。いまも内戦の爪痕が残り、地雷に気を付けて生活している小学生がいると聞いて平和の大切さを実感した。小学生が10円で売る手作りの腕輪を見て胸が痛んだ」と話した。
 30日には現地の人が来校し、カンボジア料理を児童に紹介する予定となっている。  
(由本裕貴)

 英語科目や国際理解教育に力を入れる豊川市立一宮西部小学校(柴田斉子校長)で、NPO法人オアシスの清水孝子さんを講師に迎え、東南アジアのカンボジアについて知識を深める特別授業が行われた。
 蒲郡市を本拠地とする同法人は、カンボジアに学校整備を推進する運動を展開しており、年に2、3回現地でボランティアで子どもたちに音楽を教える清水さんが来校。5、6年生児童らに同国の現状などを紹介した。
 清水さんはどんな気持ちで教えているか、具体的にどんな支援活動をしているかを説明。小学校には約200人が入学するが、実際に卒業できるのは60人足らずで、大半の子が家計を助けるために学校を辞めて働かなくてはならない現実を明かした。家畜の世話や子守り、井戸水の汲み上げなどで働く様子も写真で紹介した。
 また、米作りでは牛が畑を耕し、脱穀は手作業で行うことをはじめ、同国は米の消費量が世界3位で、5人家族では1日約3㌔も食べることに児童から驚きの声が上がった。
 5年生は総合学習の中で「バケツ稲」を栽培し、米作りを通して環境や国際理解を学んでいる。事前にカンボジア内戦などを調べた髙井祐豪君(5年)は、抱いていた疑問を清水さんに質問。「同じ小学生でも自分たちとこんなに違うなんて。いまも内戦の爪痕が残り、地雷に気を付けて生活している小学生がいると聞いて平和の大切さを実感した。小学生が10円で売る手作りの腕輪を見て胸が痛んだ」と話した。
 30日には現地の人が来校し、カンボジア料理を児童に紹介する予定となっている。  
(由本裕貴)

清水さん㊧にカンボジアの子が作った腕輪を見せてもらう髙井君㊨=一宮西部小学校で
清水さん㊧にカンボジアの子が作った腕輪を見せてもらう髙井君㊨=一宮西部小学校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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