豊橋市国際交流協会が30周年の式典

　公益財団法人「豊橋市国際交流協会」（松井孝悦会長）の設立30周年記念式典が10日、同市の穂の国とよはし芸術劇場ＰＬＡＴで開かれた。協会関係者や来賓ら約７００人が出席し、節目を祝った。東愛知新聞社など後援。
　同協会は１９８９（平成元）年４月設立。国際交流や国際協力、多文化共生の地域づくり推進、そのための人材育成などの活動を行っている。
　式典では、松井会長が周囲に感謝すると共に「今後更に交流による国際理解推進と多文化共生の実現に向け、多くのボランティア、諸団体のご理解ご協力を頂きながら、この地域に根差した、この地域らしい施策を推進して参りたい」などと式辞を述べた。続いて協会に長年協力する64個人29団体に感謝状を贈呈。その後、佐原光一豊橋市長ら来賓が祝辞に立ち、協会への今後一層の活躍に期待を寄せた。
　同協会の事業を映像で紹介した後、同日開かれた「日本語スピーチコンテスト」の表彰やスピーチを実施。さらに、安心安全な共生社会実現に向け、今後多彩な施策に取り組むための「未来宣言」を安達道行・同協会理事が読み上げた。
　式典後は記念音楽会「ボサノヴァ・コンサート」を実施。ミカ・ダ・シルヴァさんらが心地良い歌声と演奏を会場に響かせ来場者を魅了した。

【豊橋駅南口広場に世界のグルメも】
　一方、同劇場と豊橋駅南口駅前広場では、記念事業「とよはしインターナショナルフェスティバル２０１９」があり、国際交流団体や市民ら多くの来場者でにぎわった。
　年に１度の国際交流イベントで、今回は２会場で開催。同劇場では日本語スピーチコンテストやバルーンアート、フェイスペイント、フォトコンテスト、絵画展など行った。駅前広場ではワールドグルメやフェアトレードバザーを実施、カラフルな屋台やキッチンカーがずらりと並び、ジャークチキンやパニーニ、ボルシチなど世界のグルメを販売、来場者を終日楽しませた。
（田中博子）