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県専門高校生徒体験発表会 新城高の垣内さん1位

今年度体験発表会1位の垣内さんと妊娠中のウシ=県立新城高校で
今年度体験発表会1位の垣内さんと妊娠中のウシ=県立新城高校で

 県立新城高校食農サイエンス科2年の垣内与江(ともえ)さんが、県産業教育振興会主催の2019(令和元)年度専門高等学校生徒体験発表会で1位を受賞した。題名は「私は『もうもうガール』夢多き女の子」。黒毛和牛の繁殖農家に生まれ育ち、3代目として農家を継ぐ決意を固めた内容だ。
 発表会は8月に農業、工業、商業、水産、家庭、看護、福祉それぞれの分野を学ぶ生徒たちが参加。1位に輝き、今月19日に名古屋市内で表彰状を受けた。
 新城市作手守義の黒毛和牛農家に生まれた垣内さんは物心ついたときからウシと接していた。「園児の時からわらを運んで出産準備を手伝ったり、産まれてきた子牛をふいたりしていました」と話す。
 小学校低学年までは牛肉を食べるのをためらっていた。産まれた時から育っていくのを見届けているため、「取引に出されたウシのものと思うと食べられなかった」と振り返る。「父からは“人間も動物の命をいただいて生きている。粗末にするのはいけない。食べるのも恩返し”と言われたのに納得しました」と述懐する。
 高校1年生では人工授精師の国家資格に合格。2年生となった今年は家畜体内受精卵移植師も取得した。
 現在、学校では黒毛和牛の人工授精に挑戦したウシが妊娠し、12月中旬に産まれる予定。「予定日は私の誕生日と同じ。その雌牛は初産だからどうかな」と心配も。
 夢は家業を継いで人工授精師として繁殖させたり、他の農家での繁殖もさせていくことを描いている。「家族そろってディズニーランドなど泊まりがけの旅行に行くことができないけど、我が家の経営のためにウシたちの世話を続けていきたい」と語る。
(安藤聡)

 県立新城高校食農サイエンス科2年の垣内与江(ともえ)さんが、県産業教育振興会主催の2019(令和元)年度専門高等学校生徒体験発表会で1位を受賞した。題名は「私は『もうもうガール』夢多き女の子」。黒毛和牛の繁殖農家に生まれ育ち、3代目として農家を継ぐ決意を固めた内容だ。
 発表会は8月に農業、工業、商業、水産、家庭、看護、福祉それぞれの分野を学ぶ生徒たちが参加。1位に輝き、今月19日に名古屋市内で表彰状を受けた。
 新城市作手守義の黒毛和牛農家に生まれた垣内さんは物心ついたときからウシと接していた。「園児の時からわらを運んで出産準備を手伝ったり、産まれてきた子牛をふいたりしていました」と話す。
 小学校低学年までは牛肉を食べるのをためらっていた。産まれた時から育っていくのを見届けているため、「取引に出されたウシのものと思うと食べられなかった」と振り返る。「父からは“人間も動物の命をいただいて生きている。粗末にするのはいけない。食べるのも恩返し”と言われたのに納得しました」と述懐する。
 高校1年生では人工授精師の国家資格に合格。2年生となった今年は家畜体内受精卵移植師も取得した。
 現在、学校では黒毛和牛の人工授精に挑戦したウシが妊娠し、12月中旬に産まれる予定。「予定日は私の誕生日と同じ。その雌牛は初産だからどうかな」と心配も。
 夢は家業を継いで人工授精師として繁殖させたり、他の農家での繁殖もさせていくことを描いている。「家族そろってディズニーランドなど泊まりがけの旅行に行くことができないけど、我が家の経営のためにウシたちの世話を続けていきたい」と語る。
(安藤聡)

今年度体験発表会1位の垣内さんと妊娠中のウシ=県立新城高校で
今年度体験発表会1位の垣内さんと妊娠中のウシ=県立新城高校で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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