菊川市と災害時相互応援協定 豊橋と田原両市が締結

　豊橋市と田原市は６日、菊川市と災害時相互応援協定を結んだ。中部電力浜岡原子力発電所(御前崎市)の重大事故に備え、避難してきた菊川市民の受け入れに加え、大規模災害時には救援物資・資機材の提供や職員の派遣などで協力する。
　静岡県が２０１５(平成27)年度に策定した「浜岡地域原子力災害広域避難計画」に基づき、協議を続けてきた原子力災害による広域避難の受け入れと、風水害などさまざまな大規模災害時にも両市間で緊密な連携を図る内容。菊川市が東名高速道路沿線に位置する立地から迅速な支援が期待できるという。
　豊橋、田原両市と同様の協定を長野県小谷村、山口県下関市など４市村と結んでいる。
　豊橋市役所であった締結式では、佐原光一市長と太田順一菊川市長が協定書に調印。佐原市長は「互いの力を最大限に生かす、そんな関係性になることを期待している」と話し、太田菊川市長は「災害に強い安心安全なまちづくりが互いにますます進むことを期待するとともに、愛知と静岡という地の利を生かして防災のみならず、今後とも交流を深めていきたい」と述べた。
　菊川市の太田市長らは田原市役所も訪れ、山下政良市長と協定書を取り交わした。
(飯塚雪)