県市町村対抗駅伝で豊橋市優勝

　「愛知万博メモリアル第14回愛知県市町村対抗駅伝競走大会」が７日、長久手市の愛・地球博記念公園の９区間28・７㌔のコースであり、豊橋市が１時間31分05秒で６年ぶり５度目の優勝を飾った。小中学生が区間賞に輝くなど、若い力が躍動した。
　昨年まで３大会連続で２位だった豊橋市が王座を奪還した。２区で近田達矢さん（豊川高３）が区間賞（13分58秒）の走りで６位から一気に首位に躍り出ると、４区では２位でたすきを受けた村松杏音さん（栄小６）が「追い抜こうと本気でアタックした」と再び先頭に。５区の柴田侑さん（南陽中３）が９分14秒、６区の鈴木太智君（多米小６）が３分29秒でいずれも区間賞の快足を見せ、後半は最後まで首位を譲らなかった。
　アンカーで、２位に１分以上も差を付けてたすきを受けた河野宏樹さん（34、南稜中教員）は「みんながこんなに差を作ってくれて、１分１秒でも無駄にできない」と力を振り絞った。特に、中学で教える１区の相場茉奈さん（南稜中３）が６位と先頭集団に食らいつく走りを見せ「教え子に逆にパワーをもらった」と発奮した。
　昨年の１時間32分34秒を約１分半も上回り、過去４回の優勝でも２番目に速いタイム。初出場の鈴木君は「自分の走りに集中した」、８区で区間３位（13分20秒）と躍動した坂牧紗衣さん（光が丘女子高２）は「違う年代の人と一丸となれる機会はあまりないので楽しい」と振り返った。
　また、豊川市が１時間34分32秒で５位に入り、第１回大会から14年連続の入賞。１区で区間３位（９分24秒）の走りを見せた林那優さん（一宮中３）は「気持ちの焦りが響いた。都道府県対抗女子駅伝の出場へ切り替えたい」と前を向いた。
　町村の部では設楽町が昨年から３分近くも縮めるタイムで歴代最高５位と健闘した。
（由本裕貴）