蒲郡でアワビ陸上養殖の報告会 人材育成へ市補助で事業継続
蒲郡市内でアワビの養殖実験に取り組む県立三谷水産高校の生徒が19日、同市民会館で開かれた「産学官交流セミナー」(がまごおり産学官ネットワーク会議主催)で活動報告をした。アワビが好むエサは海藻のワカメであることを発表したほか、飼育する2種類のアワビの試食会を行った。同会議事務局を務める市は事業としては3年目の今年度で区切りを付けるとしたが、新年度から人材育成のために養殖事業の補助をしていくことを明らかにした。
生徒たちは、市や蒲郡商工会議所、愛知工科大学などでつくる同会議の委嘱を受けて、専用装置が設けられた学校南隣の旧市民プール管理棟内で飼育実験を担当している。2013年12月から行い、今年度は高級食材のクロアワビに加え、北海道のエゾアワビを加えて飼育と観察を行っている。
海洋資源科3年の近藤暖起さんら3人が活動報告。アワビが好むエサの研究では「エサの量がどれだけ減ったのかを観察すると、ワカメを好んで食べていることが分かった」と報告。「今後エサの大量生産をする設備と、学校でアワビの種苗生産も必要」と提案した。
この後、会場では殻の大きさ5-7㌢に育ったクロアワビ48個とエゾアワビ41個で試食会を行った。近藤さんは「エゾアワビは濃い味わいがあり、クロアワビはコリコリしていた」と感想を述べた。
実験は同会議が海水を使わない閉鎖循環式養殖の確立を目指して3年間をめどに行われてきた。プロジェクトとしては今年度を持って終了する。新年度は事業主体を変えて行われることになり、市が補助をしていく。
(安藤聡)
蒲郡市内でアワビの養殖実験に取り組む県立三谷水産高校の生徒が19日、同市民会館で開かれた「産学官交流セミナー」(がまごおり産学官ネットワーク会議主催)で活動報告をした。アワビが好むエサは海藻のワカメであることを発表したほか、飼育する2種類のアワビの試食会を行った。同会議事務局を務める市は事業としては3年目の今年度で区切りを付けるとしたが、新年度から人材育成のために養殖事業の補助をしていくことを明らかにした。
生徒たちは、市や蒲郡商工会議所、愛知工科大学などでつくる同会議の委嘱を受けて、専用装置が設けられた学校南隣の旧市民プール管理棟内で飼育実験を担当している。2013年12月から行い、今年度は高級食材のクロアワビに加え、北海道のエゾアワビを加えて飼育と観察を行っている。
海洋資源科3年の近藤暖起さんら3人が活動報告。アワビが好むエサの研究では「エサの量がどれだけ減ったのかを観察すると、ワカメを好んで食べていることが分かった」と報告。「今後エサの大量生産をする設備と、学校でアワビの種苗生産も必要」と提案した。
この後、会場では殻の大きさ5-7㌢に育ったクロアワビ48個とエゾアワビ41個で試食会を行った。近藤さんは「エゾアワビは濃い味わいがあり、クロアワビはコリコリしていた」と感想を述べた。
実験は同会議が海水を使わない閉鎖循環式養殖の確立を目指して3年間をめどに行われてきた。プロジェクトとしては今年度を持って終了する。新年度は事業主体を変えて行われることになり、市が補助をしていく。
(安藤聡)