豊橋市消防本部が人命救助の山本さんらへ感謝状

　豊橋市消防本部は16日、豊橋市役所で人命救助に貢献の３人に向けて感謝状贈呈式を開いた。土田弘人消防長が田原市在住・山本敦子さん（64）と豊橋市在住・木村礼華さん（39）、同・鈴木厚臣さん（47）に感謝状を手渡した。
　３人は昨年12月10日、ロワジールホテル豊橋（藤沢町）で喉に食べ物を詰まらせた男性（83）へ救命措置を施して命を救った。
　このうち、山本さんはトイレ前で男性が倒れているのを目撃し、周囲に助けを要請。「とりあえず人を呼ばなければと思った」と山本さん。ロビーにいた利用客や従業員と協力し、心肺停止状態だった男性に対してＡＥＤを用いた心臓マッサージを行い、食べ物を除去した。
　日本赤十字社のボランティア団体「日本赤十字奉仕団」の活動に普段から参加している山本さんは、およそ月１回、救急講習を受講。同社の認定資格「赤十字救急法救急員」も取得していた。「講習を受講していたのが初めて役に立った。今後も万が一に備えて定期的に訓練したい」と笑顔で語った。
　市は同日、通報者である岡崎市在住・鈴木佑一さん（29）にも感謝状を贈った。
（木村裕貴）