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新城で奥三河観光まちづくり塾講演会

講演する寺本氏=新城文化会館で
講演する寺本氏=新城文化会館で

 県新城設楽振興事務所主催の今年度第5回「奥三河観光まちづくり塾」が23日、新城市の新城文化会館で開かれた。Uターンを中心に人口増となっている島根県邑南町で商工観光課調整監を担当する寺本英仁氏が講演し、「おいしいものは地方にある。ブランド化よりもプライド(誇り)を持ってほしい」と話した。
 邑南町は3年間で転入増となって人口増加へ転じた町として注目が集まっている。東京都内からイタリア料理シェフを移住してもらって地元の食材を使ったレストランの開業、農業から調理までを研修する「耕すシェフ」を養成する取り組みを行っている。
 寺本氏は食と農業をからめた事業展開を始めたことを紹介。地元の「岩見和牛」や農産物を関東地区で販売促進しようとしても経費がかかっていたことを改めようと、邑南町に料理人を招いた。「おいしいものは地方にあるのにそれを生かす料理人がいなかった」と振り返った。
 「耕すシェフ」の研修では9年間で50人を養成して町内で店をオープンしているほか、地元の高齢者も店に納品する農産物をつくって経済活動を生みだしていることを説明した。
 町内では住民出資の会社を作って移住者受け入れ体制を整えている。「高齢化社会となって高齢者も働くことができる時代。町民みんなが主役となって活動していけば次世代の人たちを招き入れることができる」と同じ中山間部の奥三河地方の人たちにアドバイスした。
(安藤聡)

 県新城設楽振興事務所主催の今年度第5回「奥三河観光まちづくり塾」が23日、新城市の新城文化会館で開かれた。Uターンを中心に人口増となっている島根県邑南町で商工観光課調整監を担当する寺本英仁氏が講演し、「おいしいものは地方にある。ブランド化よりもプライド(誇り)を持ってほしい」と話した。
 邑南町は3年間で転入増となって人口増加へ転じた町として注目が集まっている。東京都内からイタリア料理シェフを移住してもらって地元の食材を使ったレストランの開業、農業から調理までを研修する「耕すシェフ」を養成する取り組みを行っている。
 寺本氏は食と農業をからめた事業展開を始めたことを紹介。地元の「岩見和牛」や農産物を関東地区で販売促進しようとしても経費がかかっていたことを改めようと、邑南町に料理人を招いた。「おいしいものは地方にあるのにそれを生かす料理人がいなかった」と振り返った。
 「耕すシェフ」の研修では9年間で50人を養成して町内で店をオープンしているほか、地元の高齢者も店に納品する農産物をつくって経済活動を生みだしていることを説明した。
 町内では住民出資の会社を作って移住者受け入れ体制を整えている。「高齢化社会となって高齢者も働くことができる時代。町民みんなが主役となって活動していけば次世代の人たちを招き入れることができる」と同じ中山間部の奥三河地方の人たちにアドバイスした。
(安藤聡)

講演する寺本氏=新城文化会館で
講演する寺本氏=新城文化会館で

カテゴリー:社会・経済

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