豊川・竹本市長が就任後初 マニフェスト工程計画を発表

　豊川市議会協議会が10日、市役所であり、竹本幸夫市長が就任後初となるマニフェスト工程計画を発表した。３つの基本理念を軸に、10の戦略で42項目の提案を明示。八幡地区に新設する総合保健センターの実施設計を２０２３（令和５）年度に行うなど、１期目の今後４年間のスケジュールを示した。
　昨秋市長選で初当選した竹本市長は、選挙戦から掲げていた公約の実現に向けた最初の工程計画を示した。「暮らしやすさ第一豊川市」「子育て豊川応援団」「市民と創る協働と健全財政のまち」を理念に、各分野で施策に乗り出す。
　日立跡地に整備する総合保健センターには妊産婦ケアセンターや児童発達支援、三師会などの施設が入る計画で、来年度から２カ年で基本構想・計画を練り、２０２２年度に基本設計、23年度に実施設計を策定する。妊産婦ケアセンターは22年度から開設に向けた事業に取り掛かる。
　また、橋上化を目指すＪＲ愛知御津駅は来年度から南北自由通路などの設計を行い、翌21年度から２カ年かけて駅前広場の用地取得や測量設計を実施する。駅周辺には新たな公共駐車場も整備し、来年度に設計・用地取得を行い、21年度中の完成を目指す。
　このほか、市役所敷地内も移転候補地となっている消防署本署の建て替えについては来年度から２カ年で基本計画を策定し、22年度から２カ年で基本・実施設計を行う。
　八幡地区のスズキ跡地に進出する大型商業施設イオンモール対策で、来年度から周辺道路の改良計画の策定や整備に入るが、市議から同社の経営状況を心配する声があり、竹本市長は「内部での打ち合わせは順調に進んでいる」と答えた。
（由本裕貴）