豊川の小坂井B&G海洋センター新装オープン

　豊川市は24日、篠束町の室内温水プール「小坂井Ｂ＆Ｇ海洋センター」でリニューアルオープン記念式典を行った。外壁や空調設備を中心に改修工事が完了。昨年夏をもって廃止された市プール（金屋西町３）に代わる運動施設として、幅広い世代の活用が期待される。
　同センターは６コースある25㍍プールをはじめ、幼児用プールやジャグジー、採暖室などを完備。築20年と老朽化が進み、前運営団体の公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド（Ｂ＆Ｇ）財団による助成金３０００万円を活用し、事業費８２２３万円で昨年７月から屋根・外壁の改修、室内タイル補修、窓シーリングの打ちかえ、空調機器の更新を行っていた。
　１９９９（平成11）年に完成し、２００３年に市に譲渡された施設は、一般５２０円、満65歳以上と小学３年～中学生は３１０円、小学２年生以下は１００円とお値打ちで、子どもからお年寄りまで幅広い世代に愛されている。竹本幸夫市長は「より快適に使ってもらうために改修したので、多くの人に活用してほしい」と期待した。
　旧宝飯郡小坂井町時代に、町役場の教育課長として同センターの誘致に尽力した松下広和議長も「特に小坂井町民の熱い思いがこもった施設。市プールが廃止されたので、これから利用者が増えるのでは」と見据えた。
　この日は記念行事として地元出身の元五輪代表・石田元子さんらによるカヌー教室が開かれ、参加児童らも一緒に施設の再出発を祝った。
（由本裕貴）