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田原で初凧作り進む

初凧作りを進める鈴木さん㊨と見守る凛汰郎君と両親=田原市加治町で
初凧作りを進める鈴木さん㊨と見守る凛汰郎君と両親=田原市加治町で

 子どもの誕生を祝う初凧の製作が、田原凧保存会の会員の手で進められている。勇ましい武者絵などが描かれた初凧。「元気に育ち、羽ばたいてほしい」という両親、親族らの願いが込められ、5月の「田原凧まつり」で大空高く揚げられる。
 古くから凧揚げが盛んで今も伝統の凧が数多く残る三河地域。田原市では、江戸時代から続く「初凧」と「けんか凧」を同保存会が受け継ぐ。
 初凧は江戸時代初期、男の子が生まれた年の翌年、端午の節句に親戚らから贈られた祝い凧を揚げ、子どもの健やかな成長を願ったのが始まりとされる。例年、保存会には注文が舞い込み、会員が手分けして武者絵や歌舞伎絵などに子どもの名前を入れた初凧を作っている。
 保存会の絵師・鈴木裕さんも、田原市加治町の自宅工房で製作に忙しい。同市の長神凛汰郎君(1歳)の初凧作りのさなかで、徳川家康の側近として仕え、功績のあった「徳川四天王」の一人、本多忠勝を勇壮で色鮮やかに描く。
 工房を訪れた凛汰郎君の父・伸宜さん(31)は、自身も初凧があり「子どもも初凧で祝いたかった」。母の美香さん(29)は「すてきな絵になっていて感激。元気に大きく育ってほしい」とわが子への思いを話す。
 初凧の費用は、特大が6万円、大は4万円、小が3万5000円。5月23日の凧まつりで初凧の祈願と凧揚げが行われる。注文は4月30日まで、田原まつり会館(0531・22・7337)で受け付けている。
(中村晋也)

 子どもの誕生を祝う初凧の製作が、田原凧保存会の会員の手で進められている。勇ましい武者絵などが描かれた初凧。「元気に育ち、羽ばたいてほしい」という両親、親族らの願いが込められ、5月の「田原凧まつり」で大空高く揚げられる。
 古くから凧揚げが盛んで今も伝統の凧が数多く残る三河地域。田原市では、江戸時代から続く「初凧」と「けんか凧」を同保存会が受け継ぐ。
 初凧は江戸時代初期、男の子が生まれた年の翌年、端午の節句に親戚らから贈られた祝い凧を揚げ、子どもの健やかな成長を願ったのが始まりとされる。例年、保存会には注文が舞い込み、会員が手分けして武者絵や歌舞伎絵などに子どもの名前を入れた初凧を作っている。
 保存会の絵師・鈴木裕さんも、田原市加治町の自宅工房で製作に忙しい。同市の長神凛汰郎君(1歳)の初凧作りのさなかで、徳川家康の側近として仕え、功績のあった「徳川四天王」の一人、本多忠勝を勇壮で色鮮やかに描く。
 工房を訪れた凛汰郎君の父・伸宜さん(31)は、自身も初凧があり「子どもも初凧で祝いたかった」。母の美香さん(29)は「すてきな絵になっていて感激。元気に大きく育ってほしい」とわが子への思いを話す。
 初凧の費用は、特大が6万円、大は4万円、小が3万5000円。5月23日の凧まつりで初凧の祈願と凧揚げが行われる。注文は4月30日まで、田原まつり会館(0531・22・7337)で受け付けている。
(中村晋也)

初凧作りを進める鈴木さん㊨と見守る凛汰郎君と両親=田原市加治町で
初凧作りを進める鈴木さん㊨と見守る凛汰郎君と両親=田原市加治町で

カテゴリー:社会・経済

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